10月27日(水)に自身初となるフォークソング・カヴァー・アルバム『
アオハル 49.69』をリリースすることを発表したばかりの
さだまさしが、9月15日に東京・有明のガーデンシアターにて前人未到の〈ほぼソロコンサート4500回ぐらい記念公演〉を開催。
さだは、1973年10月25日に
グレープとしてシングル「雪の朝」でデビュー。その後「精霊流し」をはじめ数々のヒットを飛ばすも1976年春にグレープを解散。同年10月19日長崎県長崎市NBCビデオホールにて初のソロ・コンサートを開催し、11月25日にシングル「線香花火」、アルバム『
帰去来』を発表。本格的にソロ活動をスタート。以降、1985年6月に1000回公演、1993年7月に2000回公演、2002年3月に3000回公演、2013年7月に4000回公演、と前人未到の記録を更新しました。
この日、“ほぼ4500回”と銘打ったのは、2020年にコロナの影響で春スタート予定だった全国ツアーのスケジュールが約半年間延期となり、秋から感染症対策を万全に図り敢行したものの、この日迎える筈だった4500回目が4494回目にずれてしまったことを受けての、さだならではのユーモアたっぷりのネーミング演出によるもの。さらに、本公演はそのネーミングにちなんでステージ演出もユーモア満載のものとなりました。
開演ほぼ18:00と謳ったとおり、開演時間よりも20分も早い17:40頃に「ちょっとひとネタやっとこうと思って」とフラっとステージ上に登場したさだまさし。「今日は“ほぼソロコンサート4500回ぐらい記念公演”というタイトル。この(去年できたばかりの)新しいコンサートホールで4500回を迎えようと準備してきて、今日の公演が4500回に足りなくなった理由は去年コンサートを中止せざるを得なかった公演が6公演あったからなんだけど、だったらタイトルを変えてしまおう、ってことでこのタイトルで今日の日を迎えてます」と挨拶。続いて「今度“アオハル 49.69”ってアルバムを出します。去年初めて暇な時間ってものを味わって(その時間に)“さだ丼”とこの作品を作ってました。10月25日で49年目の69歳。10月1日からは文化放送でレギュラー番組も始めます。そこではこのアルバムもたっぷり紹介していきます」とコメントし、10月27日発売のアルバムから「春夏秋冬」と「誰もいない海」をワンコーラスずつ弾き語り披露しオーディエンスを大いに沸かせました。まだまだしゃべり続けるさだを遮るように、18:00直前を知らせる開演のブザーが鳴ると「それではこの後はさだまさしさんの登場です」と舞台袖へひっこんださだ。そして改めステージ衣装で登場、「北の国から〜遥かなる大地より〜」を皮切りに幕を開けた本編ステージは前説・アンコールとあわせて約2時間半にわたり無事終演を迎えました。
そんな全国ツアーは10月11日(月)の福島・とうほう・みんなの文化センターで正式な4500回目を数え、12月7日(火)、8日(水)の愛知・日本特殊陶業市民会館まで予定されています。
なお、10月27日発売のアルバム『アオハル 49.69』収録音源全16曲の一部音源視聴が、さだまさしオフィシャル・レーベルサイトで同日より先行スタートしています。詳細はレーベルサイトをご確認ください。
写真: 田中聖太郎