10月20日(水)にアニメ『
スキマの国のポルタ 』のオリジナル・サウンドトラックLPと、10インチEP『Lullaby in Winter』を発売する
インスタント シトロン が、10月19日(火)より両作品それぞれの動画「試聴&開封の儀」を公開しています。
『スキマの国のポルタ』は、絵本作家・
荒井良二 の原作と監督・
和田敏克 の絵によってアニメ化されたもので、NHK・Eテレにて放送され、平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭・優秀賞を受賞するなど高い評価を獲得。この作品の世界観に大きく貢献していたのが、
片岡知子 (インスタント シトロン)が手がけた音楽でした。
“音楽家・片岡知子の代表作”と呼ぶべき内容でありながら『スキマの国のポルタ』DVD-BOX(2008年)のセットとして一度CD化されたのみだったオリジナル・サウンドトラックを、片岡自身が愛してやまなかったアナログ・レコードで復刻。これまで単品での発売はなく、入手困難な状況が続いていた作品のため、今回のレコード化はまさに待望のリリースとなります。
また、『Lullaby in Winter』は、インスタント シトロンのアナログ・レコードによる全アルバムのリイシュー・シリーズが一区切りを迎え、再評価の声も高まる中で登場する“シリーズ番外編”ともいうべきスペシャルなレコードです。3rdアルバム『
リトル・ギャング・オブ・ザ・ユニヴァース 』CDのみのボーナス・トラック2曲と、コンピレーション『
Dream a Little Dreamsville 』に提供した
バンキー&ジェイク のカヴァーに加え、敬愛する
NRBQ のメンバーに聴かせるためだけに録音されたメジャー・デビュー前の貴重な未発表カヴァー音源「I love her, She loves me」を収めた全4曲の10インチEP。
片岡が描いたキャラクター“リスード”をあしらったジャケットは、60年代の日本盤10インチのペラ・ジャケを模したこだわりの仕様で、あふれるレコード愛が込められた、聴いてよし、飾ってよしの1枚となっています。
また、特設サイトでは、
細野晴臣 、
コシミハル 、
鈴木慶一 などメンバーゆかりの方々からのコメントを続々公開中です。
[コメント] 片岡知子さんは稀に見る音楽家でした。 想像を超えた仕事量を抱えていた彼女に比べ、自分がいかに暇で怠惰かと思ったことさえありました。そしてその仕事ぶりはひとつとして手を抜くことなく、自らの音楽的趣向を生かした完成度を達成していました。そして我々が敬愛するレイモンド・スコットに誰よりも近づこうとしていたのが驚きです。ぼくのような音楽三昧のミュージシャンより、さらに音楽に没頭し音楽に人生を捧げて生き抜いた人だと思います。 ――細野晴臣 片岡知子さん=トモちゃんの作品は どれも可愛くて、楽しそうで、日本人離れしたメロディラインは レコードの中の古い時代の音楽とトモちゃんのハートが直接繋がっていたからなのではないかしら?と思っています。 中でも「アッチェルはおかんむり Accelle Gets Angry」。 この曲はドラムとチェンバロとバイオリンが転がるように追いかけっこをする中でベースとヴィブラフォンはクールな横顔、その間を電子楽器がピヨヨ〜ンっとつむじ風のように通り過ぎる。 そうして仕舞いにはクスっと笑ってしまう。 夢中にさせておいて、お嬢さんが背筋をピンと伸ばして、まっすぐに進んでいくようなイメージがありました。 大げさな顔をしない小さなびっくり箱のような音楽を沢山作ってくれた可憐でおしゃれな音楽家、トモちゃん。 これからも続いて発売されるということで、とても楽しみにしています!! ――コシミハル 『スキマの国のポルタ』の音楽に寄せて なんと楽しい音楽でしょう。 片岡知子さんの作り出した音楽と音を聴いてると チャッカポッコと楽しく働ける。 おもちゃ箱をひっくり返したようなと、よく言いますが、 この音楽のようなおもちゃ箱があったら、湯船にして浸かりたい。 爪楊枝でもくわえて。 労働促進と休息入浴が混ざり合って、同時に聴こえてくるような、 なんとも素敵でイカした作品群です。 いつも、いつまでも聴いていますよ。知子さん。 ――鈴木慶一 moonriders VIDEO
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