大滝詠一 2021/10/29掲載(Last Update:21/11/04 13:48)
1982年3月21日に
大滝詠一の主催する「ナイアガラレーベル」から発表されたアルバム『
NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の発売40周年を記念して、2022年3月21日(月・祝)にリリースされる『
NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』の収録内容の一部が発表されています。
大滝の構想のもと、当時大きな注目を集めていた
佐野元春と
杉真理に参加を要請し、制作された本作は、シングル「A面で恋をして」がスマッシュヒットを記録。40年を経た現代でもシティ・ポップの代表作として高く評価されている作品です。
このたび、本アルバムの発売40周年を記念としてリリースされる『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』は、1982年のオリジナル・マスターテープを用いた2022年最新マスタリング音源を使用し、40周年記念VOX、CD、レコードの3種類のパッケージで発売されます。
『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 VOX』は、“For Collector’s Only”な完全生産限定BOX仕様となっており、CD3枚 + Blu-ray Audio Disc + 豪華ブックレット + 復刻キーホルダーに加え、1982年のオリジナル盤リリース時に宣伝用として制作され、当時でも入手困難だったプロモーション用7インチ・レコード3枚組が完全復刻され同梱。この3枚組7インチ・レコードは、メトロポリス・マスタリングのティム・ヤングによる2022年版最新カッティングが施されています。
そして、新たに発表された本作にセットされるDisc-1とDisc-2の収録内容ですが、Disc-1はBlu-ray Audio仕様となっており、1982年発表のオリジナル・アルバムに収録された、佐野元春、杉真理、大滝詠一による全13曲 + 各種シングル・ヴァージョンとCMヴァージョン、及びそれら全てのカラオケ音源等を合わせた、全40トラック以上をハイレゾ・リマスタリング音源で収録。そして、大瀧詠一が作曲した、「A面で恋をして」「オリーブの午后」「白い港」「Water Color」「♡じかけのオレンジ」「Rock'n'Roll 退屈男」の6曲を、新たに5.1chサラウンドでリミックスした音源も収録するなど充実の内容。
「EACH TRIANGLE 2」と銘打ったDisc-2は、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』構想時に、大滝が最初に思い描いた内容で再現されたもの。後年、大滝自らの手によりCDのテストプレス盤まで作成し、30周年記念時に関係者のみに配布された幻のディスクを忠実に復刻しています。大滝曲は今までにない別ヴァージョンが採用され、“リヴァプール・イディオム”を作品のコンセプトとして考えていたことがより良くわかる、本作の側面がたっぷり堪能できるディスクといえます。
また、Disc-2の最後には、ラジオ特番でのみお披露目された
金沢明子の「イエロー・サブマリン音頭」の別ヴァージョン、(特別編)ならぬ、「イエロー・サブマリン音頭(特別変)」も収録。これは1976年に発表されたコンセプト・アルバム『
NIAGARA TRIANGLE Vol.1』のラスト・ナンバーに「ナイアガラ音頭」が収録されていることのシンメトリーとなっており、本来大滝が考えていた『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』のヴィジョンが、40周年の時を経て忠実に具現化されることとなりました。さらには、新たに「イエロー・サブマリン音頭(特別変)」の5.1chミックス化の作業も実施。こちらはDisc-1へ収録されることになっており、多種多様に楽しめるコンテンツに仕上がっています。
なお、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 VOX』にはDisc-3とDisc-4もセットされる予定で、これらの収録楽曲の詳細は後日公開されます。詳細はオフィシャル・サイトをご確認ください。