インディで活動を展開しているバンドとしては異例のトリビュート・アルバム『
WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ ?』がリリースされるなど、日本の音楽シーンにおいて孤高ともいえる存在感を示している長岡亮介、三浦淳悟、河村俊秀の3名からなるバンド“
ペトロールズ”と10周年となる東京・代官山 蔦屋書店が、“PLAY”をテーマにしたコラボレーションを展開。その一つとして、Bluetooth(R)機能付CDプレーヤー「BCPLAY_」特別仕様モデルを2022年3月上旬に限定発売します。
12月1日(水)より31日(金)まで、代官山 蔦屋書店1号館2階の音楽フロアにて代官山 蔦屋書店10周年を記念したペトロールズフェアスペシャル企画「代官山 蔦屋書店 10周年記念 PETROLZ FAIR SP "PLAY"」を開催。2015年よりさまざまなフェアや作品を通して音楽がある生活提案を行なうなど、ペトロールズをリスペクトしている代官山 蔦屋書店が、ペトロールズの作品や特別なアイテムを展開しています。
今回発売される「BCPLAY_ペトロールズモデル/スペシャルDPパック」は、“大好きなあの曲を、CDで聴こう。”をコンセプトに、Bluetooth(R)でスピーカーやイヤホンなどに接続して音楽を楽しめ、バッテリー内臓で外出先でも使用可能なCDプレーヤー「BCPLAY_」(ビーシープレイ)を、CDプレーヤー本体をペトロールズモデル特別仕様としてトップカヴァーをアルミニウム素材に、充電端子をUSB-Cへと変更したもの。特別パッケージとして、本体を設置するためのペトロールズロゴ入り本皮マット、2017年に録音されたペトロールズの全4曲入りCDも同梱されます。12月1日(水)より予約購入がスタートしており、数量限定生産のため、予定数に達し次第ご予約は終了。オンラインストアのみで予約が可能となっています。なお、半導体不足の影響により発売日を変更する場合があります。詳細は、株式会社蔦屋家電エンタープライズの「BCPLAY_」サイトや「BCPLAY_ペトロールズモデル/スペシャルDPパック予約サイト」をご参照ください。
ペトロールズの音源をCDで聴く、という行為には特別な感触が付随している。多くのリスナーが周知のとおり、現時点で彼らの音楽作品はストリーミングやデジタル販売のプラットフォームにはほとんど存在していない。これまでCDを媒介することで、音楽を能動的に享受しようとする不特定多数の人々と濃密な関係性を築いてきた。妥協なき行程の中で楽曲を創作し、それをインスタントではない距離感で個々人に届け、またその人たちがライブ会場で音源とは異なるアレンジメントに触れたときに、ペトロールズとの音楽の交歓が果たされる。
長岡亮介、三浦淳悟、河村俊秀のトリオから成るペトロールズというバンドは、そういった極めてシンプルでありながら、この時代にあっては実践しようとしても誰しもができることではない音楽体験の提案をし続けてきた。だからこそ、私たちがペトロールズの音源をCDで聴くとき、そこには比類なきセンスオブワンダーが宿るのだ。
2021年12月1日より代官山 蔦屋書店の10周年を記念して開催中の「ペトロールズフェア」。今回、そのコラボレーションテーマである“PLAY”の名のもとにBluetooth(R)機能付CDプレイヤー「BCPLAY_」のペトロールズ特別仕様モデルが予約販売される。そこにはペトロールズが2017年に録音した全4曲入りのCDが同梱されており、「水蒸気」と「闖入者」の再編集バージョン、「KAMONE」と「シェイプ」の未発表バージョンを楽しむことができる。
過不足なく躍動するアンサンブルとたゆたうように舞う歌に、クールな色気が横溢している「水蒸気」。各パートのプレイやコーラスのハーモニーにおける仕草の機微そのものが三位一体のグルーヴとなり、抑制と情熱がせめぎ合う「闖入者」。ペトロールズのサウンドだからこそ形象化できるミニマリズムがメロウな旋律と溶け合う「KAMONE」。歌詞の劇中にそこはかとなく漂う緊張感をチャーミングなファンクネスとポップネスで彩ってみせる河村の作詞作曲による「シェイプ」。
願わくば、ずっとこの状態が続けばいいのにとさえ脳裏に過るペトロールズ特有の音楽体験。その醍醐味を、あらためてこの「BCPLAY_ペトロールズモデル/スペシャルDPパック」でじっくり味わってほしい。TEXT:三宅正一