松本伊代 がデビュー40周年を記念して、30年ぶりに全曲ニューレコーディングしたアルバム『
トレジャー・ヴォイス [40th Anniversary Song Book] Dedicated to Kyohei Tsutsumi 』が、12月22日(水)にリリースされました。あわせて、アルバムに収録曲される、故・
筒美京平 の未発表のメロディを新曲としてレコーディングした「イエスタデイ・ワンス・モア」のミュージック・ビデオが公開されています。
松本がすべて新録によるアルバムをリリースするのは1991年1月21日に発売された『
MARIAGE〜もう若くないから 』以来。タイトルの“トレジャー・ヴォイス”は、松本伊代に数々の名曲を提供した筒美京平が生前語った「はっきり言って美声ではないが、実にユニークな響きのある声、ちょっと甘えっぽく、少年的でもある伊代さんの声が私は大好きです。『真夏の出来事』を唄った平山三紀の低くブツブツ切れる様な声、少年時代の郷ひろみの妙に鼻に抜ける声と共に私の好きな三大ヴォイスのひとつです。」(2004年発売『
松本伊代BOX 』ライナーより抜粋)との言葉に由来しています。
新曲「イエスタデイ・ワンス・モア」は、1975年頃、当時のビクターのディレクターが筒美から預かった未使用のメロディで、たまたまリリースをする機会を逃していたもの。作詞は、「
センチメンタル・ジャーニー 」を手がけた
湯川れい子 が担当しました。湯川は「実は『センチメンタル・ジャーニー』はドリス・デイ、『ラブ・ミー・テンダー』はエルヴィス・プレスリーの大ヒット・ナンバーでした。そこで今回も、何か歴史に残る洋楽のタイトルを考えて欲しいと言われて、頭に浮かんだのがカーペンターズの大ヒット曲『Yesterday Once More』だったのです。あのカレン・カーペンターの、一度聴いたら忘れられない癒しの声。そして伊代ちゃんの、長い年月を感じさせない甘い魅惑の声」をイメージして書いたとコメントしています。
そのほかの収録曲は、すべて筒美京平が作曲した作品で構成。自身のオリジナル曲からは、「センチメンタル・ジャーニー」、「
ラブ・ミー・テンダー 」、「虹色のファンタジー」、「ビリーヴ」、「
ポニーテイルは結ばない 」の5曲をセルフリメイク。演奏はオリジナルの音源を使用し、すべてニューヴォーカルで録音されました。また、筒美への敬意を込めて、「くれないホテル」(オリジナル:
西田佐知子 )、「
真夏の出来事 」(オリジナル:
平山三紀 )、「あなたがいたから僕がいた」(オリジナル:
郷ひろみ )、「
シンデレラ・ハネムーン 」(オリジナル:
岩崎宏美 )を収録。カヴァー4曲と新曲の編曲を担当したのは
船山基紀 。筒美京平メロディを知り尽くしたアレンジャーの力強いサポートにより、松本の“トレジャー・ヴォイス”を活かした仕上がりとなっています。
[コメント](CDライナーより抜粋) 早いもので「センチメンタル・ジャーニー」でデビューしてから40年という月日が流れました。 あの頃は「次の曲は出せるだろうか」と不安でいっぱいだった私が、今もこうして活動を続けていられるのは応援してくださったファンの皆さんと、私を支えてくださったスタッフの方たちのおかげ。この場を借りて感謝を申し上げます。 嬉しいことに、このたび全曲ニューボーカルによる記念のアルバムをお届けできることになりました。それだけでもありがたいのに、歌手・松本伊代を作ってくださった筒美京平先生の未発表曲まで歌わせていただけることになって――。その新曲「イエスタデイ・ワンス・モア」の作詞は、やはりデビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」を書いてくださった湯川れい子先生、編曲は京平先生のトリビュートコンサートでお世話になった船山基紀先生! 日本のポップスを作ってこられたレジェンドの皆さんのお力添えをいただいて、「私ってなんて幸せもの!」と喜びをかみしめています。 ――松本伊代 いつまでも歳を取らない伊代さんが、デビュー40周年と聞いただけでビックリです。“伊代はまだ、16だから〜”という歌詞を書いた日から、もう40年が過ぎたのですね。 そのデビュー40周年を祝う記念曲として新しい歌詞を書いて下さい、と届けられたのが、デビュー曲の「センチメンタル・ジャーニー」を作曲された筒美京平先生の、まだ未使用のメロディでした。 え〜っ!? そんな京平先生の新曲があるなんて、夢のようです。ドキドキしながら聴かせていただいたら、やっぱりただものではないメロディです。 実は「センチメンタル・ジャーニー」はドリス・デイ、「ラブ・ミー・テンダー」はエルヴィス・プレスリーの大ヒット・ナンバーでした。そこで今回も、何か歴史に残る洋楽のタイトルを考えて欲しいと言われて、頭に浮かんだのがカーペンターズの大ヒット曲「Yesterday Once More」だったのです。 あのカレン・カーペンターの、一度聴いたら忘れられない癒しの声。そして伊代ちゃんの、長い年月を感じさせない甘い魅惑の声。 日曜日のキッチンの白いレースのカーテンの向こうから聴こえてくるような、そんな松本伊代さんの新曲が、今もこれからも、広く愛され、口ずさんで頂ける歌になることを、強く願ってやみません。 伊代ちゃん、デビュー40周年、おめでとうございます!! ――湯川れい子 VIDEO