2005/08/05掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
この夏の日本公演が話題のジャズ・ピアニスト、
ハービー・ハンコックが新作
『Possibilities』(US盤・8/30リリース予定・写真)を発表します。注目すべきは、よくぞ集まったと拍手喝采したくなるオールスター・ゲストの参加。ジャンル、レーベル、国境の壁を超えて、ハンコックが求める“可能性”をとことん追求した作品となっております。
思えば“マイルス・スクール”卒業以来、ハンコックはプロデューサー的手腕をセッセと磨き続け、世間をアッと驚かすような企画モノを連発してきましたよね。ヘッドハンターズしかり、『ニュー・スタンダード』しかり、V.S.O.P.しかり、東京JAZZしかり……といった感じで。そしてこの新作もその流れの延長線上にあるもの。ホスト役のハンコックがゲスト陣とどう渡りあっているのか、気になるところです。この旺盛な好奇心とアイディアを武器に時代と向き合うこの姿勢には、まったく頭が下がります。
今作で個人的に注目したいのは
スティングの参加。『ナッシング・ライク・ザ・サン』(87年)に収録の「シスター・ムーン」を歌ってます。原曲のピアノは今は亡き
ケニー・カークランドだったのですが、ハンコックはどんな風に弾いてるんでしょうかね? アイディア勝負のハンコックのことですから、変化球的アレンジを期待します。
●ハービー・ハンコック『Possibilities』
(US盤・8/30リリース予定 *曲順は変更されることがあります)
1. Stitched Up featuring
ジョン・メイヤー2. Safiatou featuring
サンタナ&
アンジェリーク・キジョー3. A Song For You featuring
クリスティーナ・アギレラ4. I Do It For Your Love featuring
ポール・サイモン5. Hush, Hush, Hush featuring
アニー・レノックス6. Sister Moon featuring スティング
7. When Love Comes To Town featuring
ジョニー・ラング&
ジョス・ストーン8. Don't Explain featuring
ダミアン・ライス&リサ・ハニガン
9. I Just Called To Say I Love You featuring ラウル・ミドン (also featuring
スティーヴィー・ワンダー on harmonica)
10. Gelo No Montana featuring
トレイ・アナスタシオ(元
フィッシュ)