元旦に行なわれた
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで指揮を務めた
ダニエル・バレンボイムは、2022年11月15日(火)に80歳を迎えます。これを記念して2022年にはさまざまなリリースが予定されていますが、その第1弾としてピアノの名曲を集めた小曲集『アンコール!』が3月25日(金)に発売。アルバム発売に先駆け、収録曲の
ドビュッシーの名曲「月の光」が先行配信されています。
コロナ禍で多くのコンサートが中止となった2020年、バレンボイムはピアノに向かい、自身5度目となる
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音を完成させました。それと同時期の2020年4月に大半が録音されたこのアルバムは、
ショパン、
シューベルト、
シューマン、ドビュッシー、
リスト、
アルベニスといった多様なレパートリーから、彼のお気に入りのアンコール曲を集めたものとなっています。
バレンボイムは「同じ曲を何度演奏しても、同じものは2度とありません、常に変化し続けます。音楽それ自体がひとつの世界であることが、これらの録音からわかると思います。同じ曲を演奏するたびに新しいことを学べる、これは音楽家としての大きな特権です。そして、この経験を聴衆と共有できることは、さらなる特権なのです」とコメントしています。
©Harald Hoffmann