ピアニストの
イーヴォ・ポゴレリチが、ソニークラシカルとの長期専属契約第2弾アルバム『
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番、夜想曲&幻想曲』を2月16日(水)に発表します。ポゴレリチにとっておよそ四半世紀ぶり、5枚目の
ショパン・アルバムとなる新作には、彼にとって全曲初録音となるショパン最晩年の1840年代の作品ばかりを収録しています。
レコーディングは2021年9月上旬に、ソニークラシカル移籍第1弾となった『
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番&ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22・24番』の制作でも使用し、ポゴレリチがホールの音響を気に入ったというオーストリアのフランツ・リスト・コンサート・ホールで行なわれました。2006年に建設され、約580名のキャパシティを持つこのホールは、現在は博物館となっている
リストの生家に隣接しています。
ポゴレリチのショパンの解釈は、耳当たりの良いサロン作曲家という一般的なショパンのイメージを覆す、骨太かつ繊細なもので、収録曲についてポゴレリチは人間の魂への橋渡しとなる音楽であると高く評価しており「ショパンの音楽は、人間の心理を理解するための招待状だ。この招待を受けて、ピアニストは、ピアノという楽器が表現できうるあらゆる可能性を絶えず探求することになる。この探求のプロセスには決して終わりがない。将来にわたって新しい世代のピアニストたちに課題を与え続けるのだ」とコメントしています。
©Andrej Grilc