元旦に開催された
ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートのデジタル配信が1月7日にスタートしました。2022年の指揮者は
ダニエル・バレンボイム。コンサートはフルキャパシティの公演が予定されていましたが、直前になってオーストリア政府の規制により観客は1,000人限定に。生中継されたテレビ番組の視聴率は60%を超える高視聴率となりました。
CDは1月26日(水)、
ブルーレイは2月16日(水)にそれぞれ発売される予定です。
コンサートは定番の「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」などに加えて、
ツィーラー没後100年メモリアル、
ヨーゼフ・シュトラウス生誕195年など、2022年のさまざまなアニヴァーサリーなどのテーマ性を織り込んだ多彩な作品で構成され、ニューイヤー・コンサート初登場曲も6曲含まれています。2014年以来8年ぶり3度目のニューイヤー・コンサート登壇となったダニエル・バレンボイムは、ウィーン・フィルと1965年以来半世紀以上の共演歴があります。
また「美しく青きドナウ」演奏前の「新年の挨拶」では、通例の「明けましておめでとう」に加えて、バレンボイムが約2分間にわたって英語でスピーチを行ない「このコンサートでは、数多くの音楽家が一つの『共同体』になっています。このようなことが現在の規範になるべきなのです」と、コロナによって人と人とが離れていくことへの警鐘を鳴らし、つながりを持ち続けることの重要性を訴えたました。
©Dieter Nagl