60年代なかば、ともに
ライジング・サンズのメンバーだった
タジ・マハール(Taj Mahal)と
ライ・クーダー(Ry Cooder)がコラボレーション・アルバム『GET ON BOARD』を4月22日(金)に発表します。アメリカ東海岸のアパラチア山脈から平野にかけて広がるピートモンド台地で生まれたピートモンド・ブルースのデュオ、
サニー・テリーと
ブラウニー・マギーの楽曲を収録する全11曲入りのアルバムから「Hooray Hooray」とメイキング映像が公開されています。
レコーディングでは、マハールがヴォーカル、ハーモニカ、ギター、ピアノ、ライ・クーダーがヴォーカル、ギター、マンドリン、バンジョー、ライの息子であるヨアヒム・クーダーがドラムとベースを担当。マハールとクーダーが10代ではじめて聴き、夢中になったというサニー・テリーとブラウニー・マギーは、1939年から45年にかけてライヴ・パフォーマンスを行ない、録音を残しました。また彼らのスタイルは40年代から50年代のフォーク・ミュージック・リヴァイヴァルの時期にニューヨークを中心に人気を博し、テリーとマギーは60年代にあらためて注目されることになります。
クーダーは「我々はこのような音楽を続けてきて、彼らの音楽を復活させる権利を得たのだと思う」と語り、マハールは「俺たちは今、駆け出しのころに憧れていたような男たちになったんだ。今、我々はオールド・タイマーとしてここにいる。本当にいい機会だ、一巡することができたんだ」と応じています。