谷山浩子が、活動50周年記念のベスト・アルバム『
谷山浩子ベスト ネコとコバン』を4月27日(水)にリリース。
活動50周年。誰もが到達できる場所ではない。それを裏付けるかのような名曲の数々をこのアルバムに収録。これまでにも谷山浩子は『
白と黒』(2005)、『
花とゆめ』(2012)といった2枚組ベスト・アルバムを発表してきましが、今回も谷山本人セレクトによる、納得の選曲でお届けします。
本作に収録される楽曲はおもに2000年以降に発表して来たものが中心となっているものの、DISCネコ、DISCコバンのコンセプトに合わせてオールタイムで構成されます。DISCネコは、文字通りネコにまつわるニャンコ大活躍の楽曲や、かわいらしい小動物が登場する曲をメインにチョイス。DISCコバンは宝物のような輝きを放つ、谷山浩子の人気作品をセレクト。個性あふれる優れた目線で描かれた谷山浩子ならではの味わい深い歌詞の楽曲が多数収録されます。
また、このアルバムには50周年を記念するにふさわしい新曲も収録される予定。アルバムの全貌が明らかになるのはもう少し先になりますが、どんな曲が収録されるか、予想を立てながら楽しみに待っていただきたいところです。
あわせて、『ネコとコバン』のCDジャケットを公開。このCDジャケットは今までのベスト・アルバム『白と黒』、『花とゆめ』と同様にファンにはお馴染みの谷山浩子の公式キャラクター“のこちゃん”が登場します。アルバムのタイトルや作品のコンセプトに合わせたねこ目、ねこ耳の“のこちゃん”がコバンを持った非常にインパクトのあるイラストになっています。
アルバムの発売から2日後の4月29日(金・祝)には、活動50周年記念のコンサート〈谷山浩子デビュー50周年記念コンサート〜5人でオールリクエスト〜〉が東京・東京国際フォーラムで開催されます。50年経っても色褪せることなく、心に染み渡る谷山ワールドをこのアルバムと記念コンサートでぜひご堪能ください。
[コメント]2枚組ベストアルバムの第2弾『花とゆめ』を作った10年前から「次に出すならタイトルは『ネコとコバン』」と密かに心に決めていました。
デビュー50周年を迎える今年、やっとそれが実現しました。とても嬉しいです。
振り返ってみれば、第1弾『白と黒』には「1枚目が白曲(明るい・素直・前向き)2枚目が黒曲(暗い・不思議・シュール)」という、タイトルとリンクした明確なコンセプトがありました。
第2弾『花とゆめ』ではそれが若干あいまいになりました。「花のように優しい vs. 夢のようにディープ……的な?」くらいのちょっと自信のない感じ。
今回の第3弾『ネコとコバン』はそこからさらに一歩進んで(と言っていいのか)「1枚目はネコっぽい、2枚目めはネコっぽくない」。つまりタイトルのコバンは全く内容に関係なしということになりました。コバンっぽい曲なんてないし。「猫に小判」からの単なる思いつきだし(その思いつきを10年もあたためていたわけですが)。
1枚目と2枚目の雰囲気の違いは前回よりさらに際立っていると思います。1枚目は「かわいい」成分の含有量が高く、2枚目は「怪しい・妖しい」系でほとんどの曲が短調です。
『白と黒』『花とゆめ』そして今回の『ネコとコバン』の収録曲合わせて100曲あまり、これで谷山浩子の代表的な曲は大体まとめられたのではないかと思っています。時間の関係で泣く泣く外した曲もあるのですが、100曲でも「まとめた」と言うには多い曲数ですよね。
今回も全ての曲に自分で解説を書きました。コレクションとして、プレゼントとして、ぜひ買ってやってください。書いたばかりのピカピカの新曲も入ってます。――谷山浩子