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@onefive、初の有観客ライヴを完走 自分たちで作り出す“@onefive”のカタチ

@onefive   2022/03/07 17:28掲載
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@onefive、初の有観客ライヴを完走 自分たちで作り出す“@onefive”のカタチ
 2月20日(日)の大阪・梅田クラブクアトロを皮切りに、初の有観客ライヴ〈@onefive 1st LIVE -1518-」を行っていた@onefiveが、3月6日(日)に東京・渋谷クラブクアトロで千秋楽を迎えました。

 @onefiveは、2019年の結成から間もなくコロナ禍にみまわれ、楽曲やミュージック・ビデオのリリース、様々な媒体への露出などを行う一方で、有観客ライヴの延期や無観客ライヴ配信が続き、この2022年まで有観客でのライヴは開催できずにいました。まさに、待ちに待った1stライヴ。とはいえ、いまだ続くコロナ禍のなかで、やっと手にした全4公演は、これまでのすべてをぶつけるようでありつつも、まだまだ伸びしろを感じさせる表現の可能性に満ちていました。

 1曲目の「Lalala Lucky」で@onefiveは一気に会場全体を引き寄せたあと、「まだ見ぬ世界」「Pinky Promise」と続けざまに歌とダンスが織りなす魅力を観客に全開で届けます。観客席は、それに呼応するように声が出せないぶん、身体をゆすり、手を上げ、クラップを送り、相乗効果で会場の熱は高まっていきます。

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 そして、MCを挟んで披露された「缶コーヒーとチョコレートパン」。それまでの歌とダンスで魅せる流れから一転、SOYOのピアノ伴奏にあわせてしっとりと歌い上げていく姿は、その歌詞が織りなす世界を一気に広げていきます。続く自分たちが振り付けを行った「Just for you」で、アンサンブルとダンスがミックスされていく姿は、歌とダンスが高いクオリティの同一線上にある@onefiveだからこそできる多面性といえました。

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 そういった多面性は楽曲だけではありません。メンバー自身がセルフプロデュースをおこなう、現在の@onefiveの土台となった「Underground」、ダンスと楽曲の世界観がマッチングした「雫」を披露し、ただ歌とダンスだけで魅せるわけではない@onefiveの奥深さを提示します。そして披露される「Let Me Go」。これは@onefiveならではのステージでした。

 「Let Me Go」は@onefiveがヴォーカルをとらずに、4人がダンスのみでその世界を表現します。しかも、このステージングはメンバーであるKANOが振り付けだけでなく、ライティングや立ち位置などすべてをプロデュース。メンバーの個性や@onefiveの「いま」を知り、これから目指すものを模索する彼女だからこそ作り上げることができた珠玉の時間です。KANO自身が今後もどういったプロデュースを行い、それに触発されたメンバーがどういったレスポンスを返すのかも楽しみになってきます。

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 そして迎えたラスト3曲。ここで@onefiveの真骨頂とも言える出来事が起こります。この日2回目(!)となった「Lalala Lucky」は、1曲目に披露したからこそ成立する楽しさでした。観客と振り付けを共有することで、@onefiveが内包する面白さや楽しさを会場全体で感じられるパーティー・チューンへ昇華されましたし、続く「BBB」は観客と笑顔を共有するキラー・チューンへと変貌を遂げました。本当にはじめての有観客ライヴなのかと思うほど、これだけ楽曲の見方や魅力が引き出されたのは@onefiveのメンバーの人柄とパフォーマンスの高さゆえ。「観客が声を出せないコロナ禍だからこそ」ステージと客席がダンスや振り付けを通じて一体化できることを示しましたし、いま有観客のライヴができている喜びに溢れる空間は、最初から最後まで@onefiveだからこそできるライヴであったといえます。最後を飾る「1518」が終わったあとに長く続く、鳴り止まない万雷の拍手が、その証拠といえるでしょう。

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 MCでは、まだ高校生らしさがありつつも、まっすぐに思いを伝えようとする言葉の数々が印象的でした。その魅力的なまでの奇跡のアンバランスさは、いまだからこそ。そういった味わいを含め、その一挙手一投足が3月13日(日)23:59までアーカイブ配信で見ることができます。

 いまじゃないと見ることのできない@onefiveの、いまだからこそできる最高のライヴの形をぜひアーカイブ配信でご覧ください。

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文: 林幸生
写真: AZUSA TAKADA


@onefive 1st LIVE -1518-
2022年3月13日(日)までアーカイブ配信中
チケット受付期間: 3月13日(日)21:59まで
視聴可能期間: 3月13日(日)23:59まで

チケット受付URL: liveship.tokyo/onefive1stLIVE1518_Shibuya

[セットリスト]
M1. Lalala Lucky
M2. まだ見ぬ世界
M3. Pinky Promise
-MC-
M4. 缶コーヒーとチョコレートパン
M5. Just for you
-MC-
M6. Underground
M7. 雫
M8. Let Me Go (辻村有記)
-MC-
M9. Lalala Lucky
M10. BBB
-MC-
M11. 1518
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