2月に発売した『
ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ベルリン』が大ヒット中の
ジョン・ウィリアムズ(John Williams)が、ニュー・アルバム『ムター・プレイズ・ジョン・ウィリアムズ』を6月3日(金)に発表します。
アンネ=ゾフィー・ムターのために作曲した新作ヴァイオリン協奏曲と新アレンジの映画音楽を収録。また、ウィリアムズ指揮
ボストン交響楽団がムターを迎え、2021年9月と10月に米ボストン シンフォニー・ホールで録音されました。
ウィリアムズとムターは、ムターの元夫で指揮者・ピアニスト・作曲家だった故
アンドレ・プレヴィンを通して知り合い、2017年にウィリアムズ作曲の「マーキングス」をムターが初演して以来共演を重ねており、その一部は『
アクロス・ザ・スターズ』(2019)、『
ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン』(2020)で聴くことができます。
アルバムにはムターのために作曲した「ヴァイオリン協奏曲第2番」をはじめ、ムターのために新たにアレンジされた映画音楽、『
ロング・グッドバイ』のテーマ、『
スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲』から「ハン・ソロと王女」、『
レイダース / 失われたアーク《聖櫃》』から「マリオンのテーマ」の3曲がカップリングされています。
新作についてウィリアムズは「アンネ=ゾフィーのために協奏曲の作曲を依頼されたとき、世界最高の芸術家のために作曲できる素晴らしい機会だと思いました。すでに素晴らしいヴァイオリン協奏曲はたくさんありますから、もちろん大きなチャレンジでした」「シンデレラ・リバティのテーマを録音したとき、彼女のジャズに対する卓越した感覚を知りました。そこで、協奏曲の冒頭にソロ・ヴァイオリンの即興的なフレーズを書いたら、彼女は完璧に弾きこなしたのです。まさにアンネ=ゾフィーについての作品としか言いようがありません」とコメント。
ムターは「ジョン・ウィリアムズに協奏曲を作曲してもらうことは、私の生涯の夢でした」「私はずっとジャズが好きだったので、ヴァイオリンの最初の入りがジャズの自由さを持っていることを知ったときはとくに嬉しかったです。最初は技術的な難しさに圧倒されました。しかし、ロックダウン中に毎日取り組むうちに、この曲はとても大切な友となりました。この素晴らしい音楽を深く探求し、創作過程の一部を感じることができたこと、ジョンが作曲し楽譜を改訂する際に話し合い、彼がいかにヴァイオリンを愛しているかを知ることができたのは貴重な体験でした」と語っています。
Photo by Dario Acosta