「ロマンポルノ50周年記念 ブルーレイ&DVDシリーズ」の新規リリース50タイトルが決定。2022年7月6日(水)〜2023年3月3日(金)まで、隔月10タイトルずつ発売することが発表されています。
ロマンポルノは、1971年から88年の間に製作・公開された成人映画で、『
団地妻 昼下りの情事』(
西村昭五郎監督 /
白川和子主演)と『
色暦大奥秘話』(
林功監督 /
小川節子主演)が第1作。わずか17年の間に約1,100本公開されました。
一定のルール(「10分に1回絡みのシーンを作る、上映時間は70分程度」など)さえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。そして、キネマ旬報ベストテンや日本アカデミー賞に選出される作品や監督も生まれました。
「50周年記念シリーズ」のリリースが完了すると、総タイトル数は394となり(※2022年3月現在、発売済みタイトル数344)、これは日本の映画会社1社が配給し、ソフト化までを行ったレーベルとしては、類を見ないタイトル数となります。
本シリーズの注目ポイントとしては、名匠による傑作や幻の「日活スウェーデン・ポルノ」など発掘作を初のデジタル・リマスター化。
荒井晴彦(『
赫い髪の女』)の脚本を
根岸吉太郎(『
狂った果実』)が監督した『暴行儀式』、当時の大ヒット曲を
森田芳光(『
家族ゲーム』)が脚本を担当、
中原俊(『
櫻の園』)が監督した『3年目の浮気』など名匠たちによる作品をオリジナル・ネガフィルムからのテレシネ、オーサリングによるHDリマスター版としてリリースされます。
さらに、今改めて観て頂きたい作品として、いどあきお(ヴェネツィア国際映画祭のクラシック部門に選出された『㊙色情めす市場』の脚本家)の脚本作やロマンポルノ・ニューウェーブの逸材として再評価が高まる
菅野隆監督作、2021年、東京・シネマヴェーラ渋谷での特集上映『私たちの好きなロマンポルノ』にて注目を集めたZINE「ORGASM」が大推薦する作品や「日活スウェーデン・ポルノ」など、話題作や発掘作を続々発売します。
また、スクリーンを彩る女優たち&大好評「スピンオフシリーズ」が続々とラインナップ。
小沼勝監督、
田中登監督、林功監督など当時日活撮影所に集った若きクリエイターたちにより見いだされ、スクリーンを彩った時代のスターたち。
田中真理、
宮下順子、
中川梨絵といったスターたちの出演作がこのたび追加ラインナップされます。さらに、ロマンポルノを引き継ぐスピンオフ・ビデオリリース作品「エロスVフィーチャー」からは、
可愛かずみ主演のロマンポルノ・リメイク作品『女猫 美しき復讐者』、
安原麗子主演の大人気シリーズ『新うれしはずかし物語』の最終作など、それぞれの時代を彩った人気女優たちの出演作品が一挙に発売されます。
「50周年記念シリーズ」の詳しい解説は日活ロマンポルノ公式サイトをご確認ください。リリース作品及び、発売月、作品詳細は同サイトにて随時情報更新されます。
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