アイルランド、ダブリン出身のポストパンク・バンドで、3月2日に開催された「NMEアワーズ2022」では最優秀バンド・イン・ザ・ワールドを受賞したフォンテインズD.C.（Fontaines D.C.）が、3rdアルバム『スキンティ・フィア』を4月22日（金）に発表。これまでアルバム2枚と同じく、ダン・キャリーがプロデュースしたこのアルバムから、タイトル曲「Skinty Fia」がミュージック・ビデオとあわせて公開されています。

　「Skinty Fia」はアイルランド語で、英語に訳すと「the damnation of the deer（鹿の天罰）」となり、失望や苛立ちを表すのに使われる言葉。アルバムのジャケットには、自然の生息地から連れてこられ、人工の赤い光に照らされた家の廊下に置き去りにされた鹿が描かれています（大きな鹿はアイルランドでは絶滅種）。この曲はアルバムのアンカーとして機能し、バンドは新しい音楽的領域を探求。一方で、最近ロンドンに移ったことで直面したアイルランド・アイデンティティに対する考えを、パラノイア、アルコール、ドラッグによって破滅するというレンズを通して追求しています。

　バンドは3月末よりツアーをスタート。2019年以来となるアメリカ・ツアーも予定されており、その公演の多くはソールド・アウトとなっています。また、グラストンベリーなど、フェスティバルにも出演します。