2021年に開催されたショパン国際ピアノ・コンクールで優勝したカナダ人ピアニスト、
ブルース・リウ(Bruce Liu)がドイツ・グラモフォンと専属契約を締結。これを記念してショパンの「夜想曲第20番嬰ハ短調」が4月1日にリリースされました。ドイツ・グラモフォンは、この契約以前にリウのショパンコンクールでのライヴ録音を収める『ブルース・リウ 第18回ショパン・コンクール優勝者ライヴ』を発表しています。
契約に際し、ドイツ・グラモフォン社長のDr.クレメンス・トラウトマンは、「ブルースをドイツ・グラモフォンに迎えることができ、大変うれしく思っています。ショパンコンクールとそれ以後のコンサートで彼は、知的でダイナミックなピアニズム、想像力、自発性を世界に示しています。同じくカナダ出身のエミリー・ダンジェロ、ヤン・リシエツキ、ヤニック・ネゼ=セガンらとともにドイツ・グラモフォンに所属しますが、これは、今日のカナダが才能ある音楽家を多数輩出していることを証明するものです」とコメント。リウは、「ドイツ・グラモフォンの家族的な雰囲気が大好きなので、一員となったことをとてもうれしく思っています。その家族の一員になることで、私のショパンコンクールのアルバムを制作した素晴らしいチームとはもちろん、異なる音楽分野や背景を持つ非常に才能あるアーティストたちとコラボレーションする機会がたくさん得られると期待しています。どんな未来が待っているのか、楽しみでなりません」と語っています。
リウは現在、2枚のアルバムを企画しており、1枚は
ショパンや
ラモーを含むフランスをテーマにしたもので、生まれ故郷の音楽を探求したいというリウの願望と、フランスとの個人的なつながりを反映したものとなる予定。もう1枚では、3月初めのイギリス・デビューで演奏した
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番を取り上げる予定です。
写真は左からクレオパトラ・ソフロニオウ(DGゼネラル・マネージャー)、グレゴル・コトフ(リウ・コトフ・インターナショナル・マネージメント&プロモーション)、アンゲリカ・マイスナー(DG A&Rシニア・ディレクター)、ブルース・リウ、Dr.クレメンス・トラウトマン(DG社長)、 レオニー・ピーターゼン(DGシニア・プロダクト・マネージャー)。
©Bernd Jaworek