スティーヴィー・ワンダー 2022/04/05掲載(Last Update:22/04/06 14:27)
サンダンス映画祭のオープニング作品として熱狂的な賛辞とともにドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をダブル受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』は昨年夏、音楽映画の枠を超えて公開初日から満席回が続出する大ヒットを記録しましたが、その記憶も新しい今、第94回アカデミー賞におきまして「長編ドキュメンタリ―賞」を受賞し、第64回グラミー賞でも「最優秀ミュージック・フィルム賞」を受賞。このダブル受賞を記念して、凱旋上映が決定しました。4月15日(土)より東京・立川シネマシティ、東京・MOVIX昭島、埼玉・MOVIX三郷、千葉・MOVIX柏の葉、愛知・ミッドランドスクエアシネマ、愛知・MOVIX三好、大阪・なんばパークス、大阪・イオンシネマシアタス心斎橋、大阪・MOVIX堺、兵庫・kino cinema神戸国際、兵庫・MOVIXあまがさき、熊本・熊本ピカデリー、4月22日(金)より東京・シネクイントでも凱旋上映。
1969年、あのウッドストックと同じ夏、米ニューヨークで30万人を集めたもう一つの大規模フェスがありました。若き
スティーヴィー・ワンダーや
B.B.キング、当時人気絶頂の
スライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターが集結した幻の音楽フェス「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」。しかし、その存在は50年間封印されていた……いまこの瞬間まで。このフェスティバルの全貌をパワフルなドキュメンタリー映画として蘇らせたのが、5度のグラミー賞受賞者であり、
ザ・ルーツのドラマー / DJとして世界的人気を誇るアミール“クエストラブ”トンプソン。至高のライヴ・パフォーマンスの数々と、生きたアメリカ現代史ともいえる貴重な記録映像を見事に織り込み、誇りと希望に満ち溢れたメッセージを観る者に投げかけます。政治・文化・ファッション・生き方……すべてが変わった激動の時代。確かに、音楽が人々の心を動かし、一つにした様子を歴史に刻みこんだ本作。現代を生きる私たちが忘れかけていた、本当の自由、尊厳、生きる喜びが映し出されるその様に、誰もが心を奪われずにはいられません。
この凱旋上映に合わせて、大好評につき公開時に完売となった劇場用パンフレットも復刊。2月に発売され、話題になっている国内版オリジナルサウンドトラックCDと合わせ、さらにこの映画を深く楽しむアイテムも整いました。アカデミー賞授賞式では、前代未聞のハプニングで騒然とする中、クエストラブは「この映画はハーレムで過小評価されて傷ついた人たちのもの。それは1969年の過去の話ではなく、2022年今でも続いている……」と真摯に熱い思いを語り、会場を静かな感動に包み込みました。
今こそ歴史が動く瞬間、そして今なお心を打つ伝説のミュージシャンたちの圧巻のライヴ・パフォーマンスを再びスクリーンで体験してください。
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