家族の中でたった一人“聴者”である少女・ルビーは、「歌うこと」を夢みていました。そして、彼女が振り絞った一歩踏み出す勇気が、愉快で厄介な家族も、抱えた問題もすべてを力に変えていくことに。サンダンス映画祭で上映されるや世界のバイヤーがその権利に殺到。史上最高額の26億円でアップル社が落札、さらに史上最多受賞で世界を沸かせた、最高に胸熱で爽快な感動作『コーダ あいのうた』が第94回アカデミー賞にて作品賞、助演男優賞、脚色賞の3部門を受賞。
SNSなどの熱い口コミによって、アカデミー賞発表前のタイミングであった1月の日本公開からロングランヒットを続け、異例の140館公開を維持していましたが、この度のアカデミー賞の受賞を受け急遽4月1日より250館へ、そして4月8日(金)からは300館へと拡大公開が決定した本作。
4月1日の興収は前週比で動員9,401名、興収11,056,810円をあげ、前週対比で約10倍となる動員974%、興収802%を突破。続く4月2日でも動員10,533名、興収15,706,510円(前週対比、動員585.4% / 興収566.8%)、4月3日(日)では動員12,133名、興収18,220,840円(前週対比、動員668.8% / 興収667.7%)と、こちらも前週比616%と驚異的な数字を叩き出し、加えて「9大都市の伸び率が496.5%であるのと比較して、地方の伸び率が816.5%の伸び」と地方の比率が大躍進し、そして「アカデミー賞後、2人、もしくは複数人での来場が増えている」(GAGA)と、まさにアカデミー受賞効果による客層の広がりを反映したものとなっています。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ『ロック&キー』で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらい人気沸騰中の
エミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然に“家族唯一の聴者”であり“コーダ”のルビーを演じ、観る者を魅了します。共演は『
シング・ストリート』で観る者の胸を共感で震わせた
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ。そしてルビーの家族であり、トロイ・コッツァー演じるフランクの妻を演じるのは『
愛は静けさの中に』のオスカー女優
マーリー・マトリンであり、彼らは、全員が実際に耳の聞こえない俳優たちでもあります。そして、この度のアカデミー賞では脚色賞を受賞。徹底的にこのリアルなキャスティングにこだわった監督は、『タルーラ 〜彼女たちの事情〜』のシアン・ヘダー。“CODA(コーダ)”は、Children of Deaf Adults=“耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意も。抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする──熱く美しい瞬間を共に生き、あなたの“大好きな一本”になる、爽快な感動作です。
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