第74回カンヌ国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭に出品され高評価を獲得し、第88回アカデミー賞6部門にノミネートされた『
キャロル』のプロデューサーが贈る最新作『帰らない日曜日』が、5月27日(金)より東京・新宿ピカデリー、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、東京・シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開されます。
原作は、ノーベル賞作家の
カズオ・イシグロによる、ニューヨーカー誌、タイム紙などに絶賛された小説『マザリング・サンデー』。舞台は1924年、第一次世界大戦後のイギリス。天涯孤独なメイドのジェーンは英国名家の跡継ぎのポールとの秘密の恋に身も心も捧げますが、たった一日のある出来事が、すべてを変えてしまいます。監督は、カンヌ国際映画祭常連の
エヴァ・ユッソン。ダブル主演を務めるのは、今大注目の新星女優、
オデッサ・ヤングと、大人気ドラマ『
ザ・クラウン』で各賞を席巻した人気急上昇中の英国俳優、
ジョシュ・オコナー。さらに、『
英国王のスピーチ』の
コリン・ファースと『
女王陛下のお気に入り』の
オリヴィア・コールマンという、アカデミー賞受賞俳優の贅沢な共演が実現。絵画のようなイギリスの風景、そして匂い立つエレガントな官能。秘密の恋に陶酔する、眩いほどに美しい愛の物語が誕生しました。
この度、主人公ジェーンを演じたオデッサ・ヤングが役作りと特殊メイクについて語るインタビュー映像が公開。アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞にノミネートされ話題のヘアメイク、ナディア・ステイシーが手掛けるメイク風景を収めたメイキング・カットもあわせて公開されています。
天涯孤独のメイドであるジェーンが小説家として成功するまでの生涯を10代・20代・40代の3世代に渡り演じ分け、堂々たる演技を魅せたオデッサ・ヤング。撮影時、22歳だったヤングが40代の女性を演じるのは安易なことではなく、プレッシャーを抱えていたと明かします。「15、6歳から40代の女性を演じるのは初めてでしたし、撮影が始まる2週間前までは役が務まるのかどうか不安でした。感情の振れ幅が激しい本作のような作品で、本当に才能のある人たちに囲まれて演技が出来たことは幸運でした」とヤングが語るように、役作りの大きな手助けになったのが、ナディア・ステイシーよる特殊メイクです。
ステイシーは、映画『
クルエラ』で第94回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされるなど、近年目覚しい活躍を見せています。40代のジェーンには、やりすぎず、自然体でありながら、時代の経過を感じさせる技巧を凝らしたメイクを施しました。ステイシーは「歳をとった登場人物を描くときに、ものすごく老けさせて見せる映画もありますが、人によっては老いてもあまり変わらない人もいます。ヘアメイクは、そのキャラクターにとって何が正しいかを見極めることが大切なのです」と極意を語っています。本映像でも、ヤングはステイシーのさりげないメイク術を絶賛しており、自分の母親とそっくりな仕上がりに驚いたといいます。「特殊メイクはある意味、私を解放してくれました。多くの俳優にとって、自分の顔を忘れられることは大きな転換になります。本作の“仮面”の存在は大きな力になりました」と、ジェーンのような難しい役どころにアプローチするには、特殊メイクは必要不可欠だったと明かしています。
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