日本国内ハードコア・シーンにおいて特異な存在感を放ち続ける
kamomekamomeと
SWARRRM。その2強がぶつかりあう至高のスプリット作が2022年に完成。12inchレコードで6月10日(金)にリリースされます。
Kamomekamomeにとっては、2013年に発表された『
BEDSIDE DONORS』以来となる、実に9年ぶりの新曲リリースとなる本作。ハードコアパンクを土台にしつつも、殺傷性の高いメタルリフの刻みとプログレッシブかつ叙情的な楽曲展開、他の追従を許さない鉄壁なリズム / アンサンブルでの演奏に、ヴォーカル・向の言葉、メロディ、叫び、そしてベース / コーラス・中瀬の絶叫、それぞれががっちりと融合したkamomekamome独特のスタイルは健在。「使い魔たち」「海を忘れたくて」の、収録されるのはわずか2曲ながら、両曲とも過去の名曲達と双璧を成す、むしろその先へ一気に突き抜けたかのような強烈なインパクトとスケール感を持つ楽曲に仕上がっています。
対するSWARRRMは、常に自身を更新しながら音楽を創造し続け、作品発表のペースは落ちないどころかむしろ加速しているという国内シーンでも稀有な存在。カオス&グラインドの思想の下、膨大なアイデアを試行し続けた末、近年、激情的グラインドコアをさらに昇華させた作風を展開しています。2021年には『ゆめをみたの』という傑作アルバムを生み出したばかりですが、本作に収録される「超えて」「サガシダスマデ」の2曲は、その『ゆめをみたの』からも逸脱を感じさせるザラついたサウンドの生々しさ、強烈な個性同士の衝突が火花を散らす緊張感があり、彼らの破壊と創造が今も現在進行形であることの証左となっています。日本国内だけに留まらず海外にも多くのリスナーを持つSWARRRMですが、その理由は彼らが誰にも追従せず、流行にも目をくれず、自身の表現の先を突き詰めている姿勢にあります。本作は、その普遍的価値こそこの時代に相応しいものなのだと確信させてくれる作品となっています。
本作のフォーマットは45回転の12inchレコード、限定800枚でのプレス、デジタルデータでのダウンロードコード付という仕様。ジャケット、インナーのアートワークデザインはkamomekamomeの向が担当しています。