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映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』完成披露舞台挨拶 安彦監督「ファーストガンダムの全て」と感無量

安彦良和   2022/05/19 12:32掲載
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映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』完成披露舞台挨拶 安彦監督「ファーストガンダムの全て」と感無量
 1979年に放送された日本ロボットアニメの金字塔にして、ガンダムの原点『機動戦士ガンダム』の第15話「ククルス・ドアンの島」。放送以来、劇場版3部作では描かれることがなかったのですが、ひと際異彩を放つ第15話は、今でもファンの心に残り伝説のエピソードと呼ばれています。そしてこの度、ガンダムとアムロの物語が『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』の劇場公開から40年の時を経て、この伝説のエピソード「ククルス・ドアンの島」と共に、待望の映画化が決定。

 ガンダムファンにお馴染みのホワイトベースの仲間たちやモビルスーツが登場するほか、最新のアニメーションで描かれる大迫力なモビルスーツ戦は必見。壮大なスケールでよみがえるRX-78-02ガンダムとアムロの物語に乞うご期待。

 本作は、TVアニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターであり、累計発行部数1,000万部を超えるヒット作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を手掛けた安彦良和が監督を務め、名だたるスタッフと声優が集結し本作を盛り上げます。そんなシリーズ最新作『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は、いよいよ来月6月3日(金)より全国ロードショーとなります。

 そして5月18日(水)に東京・丸の内ピカデリー スクリーン1にて、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の完成披露舞台挨拶・最速上映イベントが開催されました。舞台挨拶には古谷徹(アムロ・レイ役)、武内駿輔(ククルス・ドアン役)、古川登志夫(カイ・シデン役)、潘めぐみ(セイラ・マス役)、成田剣(ブライト・ノア役)、廣原ふう(カーラ役)、安彦良和(監督)が集結。新たに描き加えられた国民的名シーンを解禁。また、映画公開初日から3日連続で舞台挨拶の実施が決定しています。

[イベント・レポート]
 イベント開始時刻になると来場者に向けてホワイトベースの艦長:ブライト・ノアから特別指令が。「総員、ホワイトベースは間もなく出発する。各員、持ち場につき、準備を急げ!」と劇中から飛び出てきたブライトの生の声にファンの期待のボルテージがMAXでイベントがスタート。

 初めに、映画の完成を受け、古谷「40年ぶりに78ガンダムとスクリーンに戻ってこれて、こんなに嬉しいことはない!」とアムロの名セリフを披露し、率直な気持ちを述べ、武内「この作品が、なぜ40年越しに映画という形で世間に戻ってきたか、その理由がようやく、世間の皆様にわかっていただけるのかなとワクワクしています」とそれぞれコメントを残した。

 次に、本作でホワイトベースのクルーが久々に勢揃いしたことについて、成田は「久しぶりに、ガンダムの作品に出させていただいて、40年という歳月の重さと感動シーンの数々、本当の意味で、ガンダムのメンバーの一員になれたかなと実感しております」と、久しぶりのガンダム作品への参加を喜ぶ。古川「こんなに早く、完成披露上映会とか、早いよおぉ」と、古谷に続けて、自身の演じるカイ・シデンの名セリフでコメントし、会場を沸かせた。潘「これまでファンに愛され続けてきた長い年月分のものをお届けできることを嬉しく思います」。そして、本作でガンダム初出演にして、本格声優デビューとなる廣原は「お母さんのような存在なので、子供たちを優しく包み込むようにと安彦監督からお言葉をいただいて、誠心誠意努めました」と大御所声優を前に緊張した様子で、「ガンダムに携われるとは思いませんでした」と喜びを綴った。

 続いて、マルコスとカーラの重要性について、安彦監督「年齢設定がアムロと同じ15歳くらいなんですが、精神年齢に差をつけました。そこがみそかなと思います」と15歳というアムロの年齢をあらためて認識してもらううえで、同じ世代の2人の存在はとても重要だったという。そして遂に完成した本作だが、映画版として新たに描き加えられたシーンも数多くある中で、その一つに「ファーストガンダム」で誰もが知る数々の名シーンが存在する。本日は、その一つ、「親父にもぶたれたことないのに」のシーンを初解禁。映像をみた古谷は「43年間ぶたれっぱなしなんですけど、まさかこのシーンがこの映画に出るとは思いませんでした」と会場の笑いを誘いつつ、感想を述べた。

 また先日、シャアが登場することも発表されたが、ガンダムファンにお馴染みのシーンが描かれていることについて、武内は「ガンダムファンには堪らないシーンが多いです。ファーストガンダムがどういうものか、新しくガンダムを知る方も楽しめる作品になっていると思います。もう素晴らしいバランスだなと思いました」と、大絶賛。

 この名シーンを新たに描き加えた経緯として、安彦監督「エグゼクティブプロデューサーの小形(尚弘)さんから20分のTVアニメを100分の映画にするということで、回想シーンも盛り込んでいいと言われたので、これは嬉しいアドバイスだと思い、遠慮なく入れたら、2時間を超えてしまいました。追加を予定していたシーンもあるんですが、止むを得ず、本当に絞り込んで作りました」と語る安彦監督は劇伴もこだわったようで、「機動戦士ガンダム」を見ていたファンには感涙ものだと魅力を語った。

 イベント後半では、本作のおすすめポイントの話題に。古谷「愛するものたちの物語が凝縮されています。安彦監督がどのように凝縮しているかが見どころだと思います。そしてアムロが可愛い!おすすめです」。成田「古谷さんの声の変わらなさ、古川さんの若々しい演技、武内くんの見た目は若いのに重みのある声で、みなさん本当に素晴らしいなと、もう全てです!」と語りそれに対し古谷「ブライトも可愛い!」と互いに称賛し、本作への期待を高めた。

 廣原は「戦闘シーンも圧巻なんですけど、子供たち20人の表情が全員違っていて、よりリアルな日常に沿った描写になっています。そんなところも注目いただけたらと思います」と本作ならではの設定をアピール。それに対し、安彦監督「カーラは子供たちのお姉さん役なんですけど、ワンテイクでOKが出るようなところばかりでした。また、先ほど一緒に取材した時に判明したんですけど、7人兄弟の長女なんですね。僕も7人兄弟の下から2人目なんです。今の時代に珍しいですよね、そりゃあ上手いわけですよ」と、実際の7人兄弟の長女という実体験を演技に落とし込んだ廣原を大絶賛。

 最後の挨拶では、古谷「見終わった時に、心が温かくなる、そんな素敵な作品です。また、いつか、アニメ化された時は15歳のアムロを目一杯演じたいなと思っています」。安彦監督「3年前に、僕の方から提案させていただいて作りました。制作発表をした当時は、皆さん、疑問に思ったリアクションが大きかったのが、今は楽しみに変わってきているなと、僕の提案は間違っていなかったと確信になりつつあります。今回はハッピーになりました、期待を込めて見ていただければと思います」と、手応えを感じている様子でメッセージを送った。



©創通・サンライズ

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』
2022年6月3日(金)より全国ロードショー
g-doan.net
配給: 松竹ODS事業室
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