『
新聞記者』(2019年)、『
ヤクザと家族 The Family』、『
空白』(2021年)などの話題作を世に送り出すスターサンズ・
河村光庸プロデューサーが企画し、『新聞記者』で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、2022年3月に公開された『余命10年』のメガフォンを取った
藤井道人が監督・オリジナル脚本で挑む映画『ヴィレッジ』の制作が決定。2023年に全国公開されることが発表されています。
本作で描かれるのは、美しい自然の裏に潜む現代社会が抱える闇――。ある村を舞台に、一人の男の変化と、社会構造の歪みを浮き彫りにしたヒューマン・サスペンス。舞台は夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村(かもんむら)。神秘的な“薪能”の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立ちます。幼い頃よりこの村に住んでいる片山優(
横浜流星)は、美しい村にとって異彩を放つ、このゴミ処理施設で働いていますが、母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く作業員に目をつけられ、希望のない日々を送っていました。そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出します。
日本人の原風景である「村」という閉ざされた世界で、主人公・優は、過去のある事件によって周囲に蔑まれながら、“血縁”によって村にとどめ置かれ、“地縁”によって最も憎むべき相手の下で不法な労働に手を染めていきます。行き場のない苦悩、落胆、そして怒り。そんな中、彼はあるきっかけで“覚醒”していきますが、村は予想外の事態を迎えます。同調圧力、格差社会、貧困。本作は現代社会が抱える多くの問題の、きれいごとではない本質を投影し、そこに生きる人間たちのリアルに迫っていきます。
本作の主人公・片山優を演じる横浜流星は、2019年に第100回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞、東京ドラマアウォード2019助演男優賞、さらに、2020年にエランドール賞新人賞、第43回日本アカデミー賞新人俳優賞、第15回ソウルドラマアワードアジアスター賞を受賞しており、これまで数々の話題作に出演。このたび、横浜が藤井監督とタッグを組むのは、
amazarashiの「未来になれなかったあの夜に」のミュージック・ビデオ、映画『
青の帰り道』(2018年)、『DIVOC-12/名もなき一篇・アンナ』(2021年)、ドラマ『新聞記者』(2022年 / Netflix)に続き本作で5度目になります。
今回は“ダークサイドに堕ちた青年”という役柄で、公開されたヴィジュアルにも、これまでにない横浜流星の魅力が伺えます。横浜流星、藤井道人、そしてスターサンズが起こす新たな化学変化に注目です。今後の情報はオフィシャルTwitterでご確認ください。
©︎2023「ヴィレッジ」製作委員会