Disc1には、ピンク・レディー時代のソロ歌唱曲に始まり、ソロ名義で発表したシングル表題曲をすべて収録。大ヒットしたソロ・デビュー曲「すずめ」(作詞・作曲: 中島みゆき)を筆頭に、「ためらい」(作詞・作曲: 松任谷由実)、「らせん階段」(作詞・作曲: 竹内まりや)、「女優」(作詞: 桑田佳祐、作曲: 桑田佳祐・神山暁雄)等、豪華アーティストから提供された作品を収録しています。ピンク・レディー時代のソロ曲は、阿久悠(作詞)、都倉俊一(作曲)のコンビが、初めて“ケイ”のために書き下ろした「インスピレーション」の他、ライヴ録音(8曲)も網羅。「ホテル・カリフォルニア」(Live at 東京・田園コロシアム)、「朝日のあたる家」(Live at ラスベガス・トロピカーナホテル)など、ケイのハスキーでソウルフルな声質をいかした選曲で、ビッグバンドの演奏とともに、エモーショナルに歌い上げていて圧巻です。
Disc2には、待望の新曲5曲と、2021年11月に開催された〈40thアニバーサリー配信LIVE〉の音源が収録されます(限定盤には、DVDとして〈40thアニバーサリー配信LIVE〉の映像を収録)。今回新たにレコーディングされたのは、先行配信中の「Del Sole」(デル・ソーレ)(作詞: 森由里子、作曲: 津田ケイ)、恩師・阿久悠の未発表詞に都倉俊一が作曲した「向日葵はうつむかない」、同じく阿久悠の未発表詞に宇崎竜童が作曲した「観覧車」、イタリア人ピアニスト、アルベルト・ピッツォ作曲、松井五郎の作詞による「こもれびの椅子」、そして、この度配信リリースされた「Et j'aime la vie(エ・ジェム・ラ・ヴィ)〜今が好き」の5曲。「Et j'aime la vie(エ・ジェム・ラ・ヴィ)〜今が好き」は、シャンソンを学ぶためにパリに渡り、1989年にフランスでもデビューを遂げた増田のお気に入りの1曲。フランス映画のサウンドトラックのような優美なアレンジで、「日暮れ前が いちばん綺麗…」と、ありのままに年齢を重ねた今を愛おしむ気持ちが歌われています。残念ながら、昨年亡くなっていたことが先日報じられた上田知華(作曲)が提供した最後の作品となりました。あわせて、本楽曲のメイキング&コメント映像も公開されています。
そして、CDとDVD(限定盤)にも収録される〈40thアニバーサリー配信LIVE〉は、2021年11月28日のソロ・デビュー40周年記念日に、都内のレコーディングスタジオから無観客で配信されたもの。ピンク・レディー時代も含めた増田惠子45年間の歩みと、アルバムに収録する新曲2曲もいち早く披露しました。Disc1のライヴ音源と比べても、歌声の魅力は変わらず、さらに深みを増しているので、CD音源だけでも聴きごたえがあります。ピアノ、ギター、チェロ、パーカッションに女声コーラスが加わるアコースティック編成で、「すずめ」「哀色の印象 -Avec Le Feu」等のソロとしての代表曲を中心に収録。アンプラグド編成にも関わらず、「渚のシンドバッド」「UFO」といったピンク・レディーの大ヒット曲も、迫力ある演奏と歌唱で原曲の魅力を伝えているのは驚きです。