俳優の
六角精児が、2022年4月20日に発売した、70年代の香り漂う珠玉の純国産楽曲をブルース&カントリーを基調とした芳醇な大人のロックサウンドへと昇華した珠玉の名曲カヴァー集『
人は人を救えない』のLP版を9月7日(水)にリリースすることが決定。
本作は六角自身初のソロ・アルバムで、往年のフォーク / ロックのカヴァー集。ですが、遠い目をして昔日を偲ぶような作品ではなく、
かまやつひろし、
浅川マキ、
休みの国、
西岡恭蔵、
猫など一筋縄ではいかない選曲のラインナップからも伺えるように、懐かしのヒット・パレード的なものとは一線を画した、六角自身のパーソナルが濃厚に滲むカヴァー・アルバムとなっています。そして、サウンド・プロデュースを手掛けた
谷口雄を中心としたロック新世代のミュージシャンと、
伊賀航や
江上徹ら熟練の腕利き達による新たな解釈のサウンド、六角との世代を超えたセッションも本作の聴きどころとなっています。
また、
鈴木慶一の「スカンピン」には鈴木本人が参加。さらに、
鈴木茂、
高田漣、岡田拓郎、
春風亭昇太など多彩なゲスト陣も要所で素晴らしいプレイを披露しています。そして、スーパーバイザーに迎えたのは日本のロック / ポップス界の最重要裏方ともいうべき
長門芳郎。鮮烈な印象を残すジャケットの題字・イラストを、
しりあがり寿が手掛けています。
強力なメンバーが顔を揃えた本作ですが、その中においても六角のヴォーカルが得もいえぬ存在感を放っています。“人は人を救えない”かもしれませんが、彼の歌声は人の心をそっと動かすことができるのです。