マックス・カケイセックとジュリアン・アーリックからなる米シカゴのデュオ、
ホイットニー(Whitney)が3年ぶり通算3作目のアルバム『スパーク』を9月16日(金)に発表します。ブラッド・クック(
ボン・イヴェール、
スネイル・メイル ほか)とジョン・コングルトン(
セイント・ヴィンセント、
シャロン・ヴァン・エッテン ほか)がプロデュース。アルバムからの1stシングル「REAL LOVE」が公開されています。
2016年のデビュー・アルバム『
ライト・アポン・ザ・レイク』が大きな成功を収めたあと、2人は同じ路線の2ndアルバム『
フォーエヴァー・ターンド・アラウンド』を制作したものの、変化が必要であることを感じていました。コロナ禍のロックダウンと、2人が懇意にしていた
ガールズのJR Whiteとカケイセックの祖父が亡くなるという悲しみのなか、ポートランドに借りたバンガローのリビングルームに作った仮設スタジオで新作を制作。「僕らには、ただ座って、リアルタイムで作品群が成長していくのを見る時間があった。より強い曲をより強く積み重ねていった」とアーリックは振り返っています。
新作の歌詞には「煙」や「火」が頻繁に出てきます。これは、新しいものを刺激したり、古いものを焼き払ったりすることを暗示しています。2人がポートランドにいた2020年の秋に、近くで大規模な火災があり、街は煙に包まれました。この恐ろしく、悲劇的なことを経験して、新作の収録曲「BACK THEN」でアーリックは「世界が燃えている間、私たちは生きる術を見つけた/現実は崩壊していた」と陽気に歌っています。
シカゴに戻った2人は、シェアするアパートの小さなスタジオで、すでに新しいアルバムを制作中。9月末から北米とヨーロッパをまわるツアーを予定しています。