グルジア・トビリシ生まれのヴァイオリニスト、
リサ・バティアシュヴィリ(Lisa Batiashvili)が、後期ロマン派文学にインスパイアされた楽曲を収録するニュー・アルバム『シークレット・ラヴ・レター』を8月19日(金)に発表します。「フランク:ヴァイオリン・ソナタ 第1楽章」が先行配信中。
アルバムの中心となる作品は、20世紀前半のポーランド音楽界の中心人物、
シマノフスキが、詩人タドイ・ミチンスキーの詩『5月の夜』にインスパイアされ作曲したヴァイオリン協奏曲第1番。そのほか、ロシアの作家
イワン・ツルゲーネフの小説『愛の勝利の歌』を題材に、フランスの作曲家、
エルネスト・ショーソンが1896年に書いたヴァイオリンと管弦楽のための交響詩『詩曲』や、
フランク作曲のヴァイオリン・ソナタ、フランスの小説家・評論家のポール・ブルジェの歌詞による歌曲として構想され、後にヴァイオリニスト、
ヤッシャ・ハイフェッツがヴァイオリンとピアノのために編曲した
ドビュッシーの「美しき夕暮れ」が収録されています。
それぞれ、フランクはギオルギ・ギガシヴィリ(p)、シマノフスキとショーソンは
ヤニック・ネゼ=セガン指揮
フィラデルフィア管弦楽団、ドビュッシーはネゼ=セガンの弾くピアノとともにベルリンとフィラデルフィアで録音されました。
バティアシュヴィリはこのアルバムついて「音楽には、言葉では言い表せないような、たくさんのメッセージが隠されています。このアルバムのために選んだショーソン、ドビュッシー、フランク、シマノフスキの4つの曲に共通しているのは、音楽の中にある秘密で親密な愛のメッセージがあることです」とコメント。彼女の長年のコラボレーターであるネゼ=セガンは「私が好きな言葉のひとつに、“言葉が止むとき、音楽が始まる”というものがあります。ときには自分でも表現できないようなことを言えるようになるのが音楽です」とコメントしています。