アイスランドのピアニスト、
ヴィキングル・オラフソンが新作アルバム『フロム・アファー』を10月7日(金)に発表します。CDは2枚組で同一曲を1枚目はグランド・ピアノ、2枚目はアップライト・ピアノによる演奏で収録。収録曲から「カルダロン:アヴェ・マリア(オラフソン編)」の2種の演奏が先行配信中です。
今作は、ハンガリーを代表する作曲家、ジェルジュ・クルターグとの出会いからインスパイアされたもので、クルターグの作品を軸に、故郷アイスランドの民謡や幼少期の思い出の曲などを選曲。
シューマンや
バルトークなど、幼い頃によく演奏していた作品や、無名のピアニストだった頃に録音した
ブラームスの間奏曲、さらにイギリスの作曲家、
トーマス・アデスの世界初録音などを収録。オラフソンは、「子供の頃に好きだった音楽を思い浮かべると、それがクルターグの美学と強い結びつきがあることに気づきました。このアルバムはこれまでのレコーディングよりも、よりパーソナルな作品に仕上がりました」と語っています。
録音は2022年4月にアイスランド レイキャヴィクのハルパ・コンサートホールとノルズルリョウズ・ホールで行なわれました。グランド・ピアノの美しくのびやかな響きと、アップライト・ピアノの温かでやさしい響きはオラフソン自身の内向的な性格と外向的な性格の二面性を表現しており、オラフソンは「このアルバムを録音した後、どちらのヴァージョンをリリースするか迷いました。二人の子供のどちらかを選ばなければならないように感じたので、一緒に世界に送り出すことができて幸せです」とコメントしています。
©Ari Magg