アメリカのプログレッシヴ・ロック・グループ、
スポックス・ビアードのキーボード奏者として活躍する
奥本亮のソロ・アルバム『
ザ・ミス・オブ・ザ・モストロファス〜神獣伝説〜』が、7月27日(水)に日本先行発売されました。日本盤にはボーナス・トラックが2曲追加収録されています。
奥本にとって20年ぶりとなるこのアルバムのコンセプトは、「奥本亮によるリョウズ・ビアード(Ryo's Beard)を作る」こと。スポックス・ビアードでは、作曲もアレンジもメンバー全員で行ないますが、このソロ・アルバムは奥本が一人でプロデュースし、みずから思い描いたビアード・スタイルとなっているのが特徴です。20年間温めてきた新作の構想を具現化させるため、アイ・アム・ザ・マニック・ホエールのヴォーカリスト、マイケル・ホワイトマンをパートナーに迎え、2人は奥本が書きためていた100曲近いデモから収録曲を選びました。2021年春にアルバム収録曲を決め、夏から本格的なレコーディングに取り組み、2022年4月に完成しました。
レコーディングには、スポックス・ビアードの新旧メンバーであるアラン・モース(g)、デイヴ・メロス(b)、テッド・レナード(vo)、ニック・ディヴァージリオ(ds, vo)が集結し、全6曲のうち「ミラー・ミラー」と大作「ザ・ミス・オブ・ザ・モストロファス〜神獣伝説〜」の2曲を制作。その他の4曲では、奥本が2022年に結成したばかりの「プログジェクト(ProgJect)」のメンバーである
ジョナサン・ムーヴァー(ds)やマイケル・サドラー(vo)、
マイク・ケネリー(g)を中心に、
スティーヴ・ハケット(g)や
マーク・ボニーラ(g)、
ライル・ワークマン(g)、
ダグ・ウィンビッシュ(b)など豪華ゲストを多数起用しています。これらスター・プレイヤーたちの音を、スポックス・ビアードの6人目のメンバーと言える名エンジニアのリッチ・マウザーが見事にまとめ上げました。また、強烈なインパクトで迫る神獣を描いたアートワークは、スポックス・ビアードほかメタル系のジャケットも多く手掛けているトーマス・エワーハードです。神獣は奥本がトーマスに送ったお気に入りの怪獣の写真からインスピレーションを得たもので、ゴジラからの影響も反映されています。
Photo by Alex Solca