ニュース

レナード・コーエンのトリビュート・アルバムがブルーノートから発売 ジェイムス・テイラーが歌う収録曲を先行配信

レナード・コーエン   2022/07/28 16:11掲載
はてなブックマークに追加
レナード・コーエンのトリビュート・アルバムがブルーノートから発売 ジェイムス・テイラーが歌う収録曲を先行配信
 2016年に亡くなったシンガー・ソングライター、レナード・コーエンのトリビュート・アルバム『ヒア・イット・イズ:トリビュート・トゥ・レナード・コーエン』が、10月14日(金)にブルーノート・レコードから発売されます。参加アーティストは、ノラ・ジョーンズピーター・ガブリエルグレゴリー・ポーターサラ・マクラクランルシアーナ・スーザジェイムス・テイラーイギー・ポップメイヴィス・ステイプルズデヴィッド・グレイ、ナサニエル・レイトリフ、ビル・フリゼールほか。ラリー・クラインがプロデュースしたこのアルバムから、ジェイムス・テイラーが歌う「Coming Back to You」(「あなたの胸に」)が先行配信中です。

 クラインは「レナード・コーエンは1982年くらいからの友人で、人生の最後の15年間は親しい友人となりました」「彼はおそらく、友人の中で最も賢く、最も面白い人物で、あらゆる面で非常に楽しかった人です。彼が亡くなってから、一緒に仕事をしている他のアーティストに、彼の曲を頻繁にカヴァーしていることに気がつきました。その理由のひとつは、もちろん曲がとても良いからで、ある意味、レナードは最高のポップ・ソング・ライターなのですが、もうひとつの理由は、私の周りに彼の空気をとどめておきたかったからです」と語っています。

 そこでクラインは、アルバム1枚分のコーエンの曲を集め、さまざまなジャンルのヴォーカリストたちと、ジャズをベースにしたミュージシャンで「ジャズ界で最も先見の明のあるミュージシャン」であるビル・フリゼール(g)、イマニュエル・ウィルキンス(sax)、ケヴィン・ヘイズ(p)、スコット・コリー(b)、ネイト・スミス(ds)、グレッグ・リース(ペダルスティール)、ラリー・ゴールディングス(og)に声をかけました。

 クラインからの連絡を受けたジェイムス・テイラーは「ラリー・クラインからレナード・コーエンのトリビュート・アルバムへの参加を誘われたとき、私はすぐに引き受けました」「ラリーは優れたレコーディングのプロデューサーであり、良き友人でもあるからです。そして、私と同世代のほぼ全員がそうであるように、私もレナード・コーエンを崇拝しているからです。自分の音楽の好みを探し始めたとき、コーエンの曲は数少ないお気に入りのひとつで、ソングライターとしての自分の進歩に大きな影響を与えてくれました。今回のプロジェクトでは、初めて聞く比較的無名の楽曲〈Coming Back To You〉に惹かれました。ラリーはこの曲をコーエンのオリジナル・キーでカットすることを選びましたが、それは確かに私の音域の底辺にあるものでした。しかし、どういうわけか、私をコンフォートゾーンから引き離すことで、私自身の曲へのアプローチを見つけることができました。レナード・コーエンの作品の多くがそうであるように、この歌詞もまた、愛と愛着という荒涼とした風景に対する彼の孤独と絶望に深く共鳴しているのです。だから、深いため息をついて、飲み干すのです……」と語っています。

 アルバムに収録されている12曲は、1967年のデビュー作『ソングス・オブ・レナード・コーエン』(『レナード・コーエンの唄』)に収録された「ヘイ、ザッツ・ノー・ウェイ・トゥ・セイ・グッバイ」(「そんなふうにさよならを言ってはいけない」)から2016年の死の数日前にリリースされた最後のアルバム『ユー・ウォント・イット・ダーカー』のタイトル曲まで、幅広く選曲されており、彼のよく知られた楽曲「スザンヌ」「フェイマス・ブルー・レインコート」などから、あまり馴染みのない隠れた曲までを網羅しています。それぞれのヴォ―カルはイギリス、シカゴ、カナダ、マイアミなど各地のスタジオでロックダウン中に録音されました。

 「これらの詩を再文脈化し、別の光を当てることは、非常に満足のいく経験でした」とクラインは言います。「私たちが一緒に開発したこの音楽言語と、これらのものを置く文脈によって、コーエンの曲が新しい方法で人々とつながることを願っています」



ユニバーサル ミュージック
www.universal-music.co.jp/p/uccq-1170
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015