7月29日の公演が中止となった歌舞伎座・七月大歌舞伎『風の谷のナウシカ』「上の巻 ―白き魔女の戦記―」の収録映像が、当初千穐楽予定だった同日に疑似生配信されました。
配信直後から「#ナウシカ歌舞伎」がTwitterトレンド入りを果たすなど、SNSで話題沸騰の本作は、8月7日(日)20:00までアーカイブ配信が販売中。本作は、
宮崎駿が描いた長編漫画『風の谷のナウシカ』を歌舞伎化。命を狙われながらも気高く生きる皇女クシャナを
尾上菊之助、物語のヒロインである純真な少女ナウシカを中村米吉が演じ、ジブリの壮大な世界観を圧倒的な熱量で描き出した舞台は大好評を博しました。
当初、千穐楽公演の生配信が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症の影響により公演が中止。お客様から映像配信を熱望する声が多数寄せられました。そこで、生配信を想定してテスト撮影していた収録映像をノーカットで、ライヴさながらにお届けする疑似生配信が、松竹初の試みとして当初の千穐楽の日に開催。ライヴ配信時はオンタイムでのチャット投稿が可能だったため、出演者の登場や見どころのシーンでは熱い声援が飛び交い、現在では感染症対策のため中止されている大向う(「音羽屋!などの歌舞伎鑑賞を盛り上げる掛け声」)も多数掛けられました。
幕間休憩では生の観劇さながらに、歌舞伎座名物のお土産やブロマイドの通販購入をした様子がSNSに「#エア幕間」と称して投稿されるなど、お客様がオンラインで歌舞伎鑑賞を想い想いに楽しむ様子がアップされました。本編のクライマックスでは米吉が“メーヴェ”に乗って初の宙乗りで飛び立つ姿が配信ならではの臨場感あふれる映像で映し出され、その開放感あふれる幕切れは大反響を巻き起こしました。配信直後から翌日にかけて「#ナウシカ歌舞伎」が、今まさに注目されているトピックとして歌舞伎では異例のTwitterトレンド入り。公演中止となりながらも配信を通じて幅広いお客様に歌舞伎の舞台を楽しんでいただくことができる革新的な取り組みとなりました。
さらに、アーカイブ配信の特別映像付きチケットでは稽古やこだわりの衣裳 / 美術 / 音楽収録の舞台裏、尾上菊之助や中村米吉、スタジオジブリ・
鈴木敏夫のインタビューも交えたスペシャル・メイキングも配信。出演者や舞台を支えるスタッフの舞台初日を迎えるまで奮闘の様子を約1時間に及ぶ見応え十分のドキュメンタリー映像としてご覧いただけます。
本作のアーカイブ配信は8月7日(日)20:00まで好評販売中。Huluストアは月額有料会員にならなくても会員登録(無料)の上、作品単位でのご購入が可能です。アーカイブ配信期間中は何度でも繰り返しご視聴いただけます。詳細はHuluストアのページをご確認ください。