ヴォーカル・グループの
マンハッタン・トランスファー(The Manhattan Transfer)が、結成50周年を記念したアルバム『Fifty』を9月23日(金)に発表します。アルバム発売に先駆けて、
ビーチ・ボーイズ「神のみぞ知る」のカヴァーが先行配信中です。
本作は、
ケルン放送管弦楽団とともに、「シャンソン・ダムール」「トワイライト・ゾーン」「ザ・マン・フー・セイルド・アラウンド・ヒズ・ソウル」といったグループのヒット曲や、
ジョージ&
アイラ・ガーシュウィンによるスタンダード「ザ・マン・アイ・ラヴ」を録音。ホルヘ・カランドレッリと
ヴィンス・メンドーザがオーケストラ・アレンジ、アマンダ・テイラーがヴォーカル・アレンジをそれぞれ担当しました。
コロナによるロックダウン中に複数の地域でレコーディングされた『Fifty』は、マンハッタン・トランスファーがケルン放送管弦楽団と2020年1月にケルンで行なったコンサートにインスピレーションを得たもので、バンドのオリジナル・メンバー、
アラン・ポールは「グループとシンフォニーのコラボレーションは、とても爽快で楽しい体験だったので、みんなでレコーディングをやったら素晴らしいだろうと思った」と振り返っています。しかし、コロナによるパンデミックによって制作は複雑に。ヴォーカル・プロデューサーの
デイヴ・トーマス(テイク6)の指導のもと、リズム・セクションはニュージャージーとマンハッタンで録音し、交響楽団は西部ドイツ放送のスタジオで各パートを分離して作業するなど、段階的に完成させました。
アルバムの選曲について、ポールは「50年にわたる我々の音楽の重要な変遷を表すような曲を選びたかった。かなり手ごわい仕事だった。僕らが興味を持ったのは、グループの歴史の中で重要な瞬間を表すような曲や、かならずしもヒット曲ではないけれど、僕らが本当に好きな曲を選ぶことだったんだ。また、これはコラボレーションなので、シンフォニーにインスピレーションを与え、うまく機能するような曲を選ぶことも重要なことでした」と教えてくれました。
また、マンハッタン・トランスファーは、アルバム『Fifty』を携えて最後のワールド・ツアーを開催します。本ツアーについて、「私たちの50周年記念とファイナル・ワールド・ツアーを始めるにあたり、皆さんが私たちの音楽の旅にもたらしたすべての喜びに謝意を表したいと思います。お会いできるのを楽しみにしています」と意気込みを語っています。