2021年にデビュー・アルバム『サマラ・ジョイ』を発表し、正統派ジャズ・ヴォーカリストとして注目されたサマラ・ジョイ（Samara Joy）が名門レーベルのヴァーヴと契約。メジャー・デビュー・アルバム『Linger Awhile』を9月16日（金）に発表します。スタンダード・ナンバーを歌ったこのアルバムから、ジミー・マクヒューが映画『Seven Days' Leave』に提供した楽曲で、サラ・ヴォーン、ニーナ・シモン、トニー・ベネットらも録音した「Can't Get Out of This Mood」が公開されています。

　ニューヨークのシアー・サウンドで録音された本作には、パスクアーレ・グラッソ（g）、ベン・パターソン（p）、デヴィッド・ウォン（b）、ケニー・ワシントン（ds）といった名手が参加。ジョージ・ガーシュウィンの「Someone to Watch Over Me」、セロニアス・モンクの「'Round Midnight」、エロール・ガーナーの「Misty」といった有名なスタンダード曲から、取り上げられることのあまりないジョイのお気に入りの楽曲まで、幅広く選曲されています。

　このアルバムについて、サマラは「サラ・ヴォーンやビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、ベティ（・カーター）など、私のもっとも偉大なヴォーカルのインスピレーションの源であるアーティストが多数在籍するヴァ―ヴの一員になれて、とても光栄です。この系譜の一部であることは少し畏れ多いですが、私はシンガーとして、アーティストとして、自分自身のユニークな旅を追求するために、彼女たちから得たすべてのインスピレーションを大切にしたいと思っています」と語っています。


Photo by Meredith Truax