この未発表の9曲は、童話の中のロマンチックな夜の情景をイメージしながら、少しずつ練り上げられていきました。セルフサンプリングされたピアノ・ループ、効果的に散りばめられたフルートやサックス、慎重に検討されたビート。“深夜のジャズとPortisheadのカクテル”とも言えるミニマルなトラックには、「The things I've left behind」(Shadow)という情熱的なフレーズからオープニングのTwirlingにおける催眠的な遠景まで、柔らかで囁くような自身の歌声と、神秘的なサウンドスケープが夜の間の自由な感覚とともに織り込まれています。