アバドと
アシュケナージに見いだされ、17歳にしてデッカと専属契約したスウェーデン出身のピアニスト、
ペーテル・ヤブロンスキー(Peter Jablonski)が、「ショパン:マズルカ」全集の録音をスタート。2022年8月にスウェーデンのマルメで録音した第1集が、10月7日(金)に発売されます。
ポーランド人の父を持つヤブロンスキーが「もっとも愛する作品」と語り、キャリアの初期から演奏を重ねて来た
ショパンのマズルカは、ショパンが20歳の頃から最晩年にいたるまでの折々に作曲したもの。作品番号ごとにまとめられた数曲でまとまりのある構成を持たせ、楽譜には明確な指示を記しているものの、弟子たちが弾く時には「自分の直感を信じるように」と語ったとされ、演奏する際には的確なテンポ・ルバートやダイナミクス、ペダリングなどが要求されます。
ヤブロンスキーは、卓越したテクニックによって積年の演奏経験を通じて育んだショパンへの共感を表現。ヤブロンスキーはブックレットに寄せた解説を
シマノフスキの次の言葉で締めくくっています。「ショパンはポーランド音楽の可能性を示した不滅の姿だ。それはヨーロッパの中のポーランドであり、祖国の特質を何一つ失うことなく、ヨーロッパ文化の頂点に立っている」