世界中で大フィーバーを巻き起こし、日本でも高い人気を誇ったダイアナ元皇太子妃の没後25年となる2022年秋、世界で初めて劇場公開されるドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』(原題: The Princess)。このたび、9月30日(金)の全国公開に先駆けて本編映像が公開。あわせて、当時報道関係者として関わった著名人たちのコメントも公開されています。
歴史に残る結婚式。子供が生まれた日。離婚にまつわるスキャンダル。AIDSの子供を抱きあげる姿。そして彼女が亡くなった日――。カメラは全てを映し出しており、そのむきだしの映像が、ダイアナ元皇太子妃の人生を物語ります。ダイアナ妃の人生、そして悲劇的な死については過去にも何度も語られてきましたが、気鋭のドキュメンタリー作家エド・パーキンズ監督が手掛ける本作は、1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から、世界中が悲しみに暮れた突然の死までの16年間が、当時のニュース番組の映像やホームビデオなど、あらゆるアーカイブ映像を繋ぎ合わせて語られ、これまで以上にダイアナを新鮮で身近に感じられるよう構築されています。
1997年8月31日、ダイアナ元妃は事故で帰らぬ人となり、9月6日に大規模な葬儀が行なわれました。ダイアナ元妃の葬儀は「国民葬」(議会の承認が必要で極めて対象が限られる「国葬」よりも対象が広く、女王の合意のみで営むことができるもの)として執行。イギリスのみならず世界中でその模様が報じられ、推定25億人が中継を見たと言われており、日本でも約2時間にわたって衛星放送で生中継されました。
本作にはその葬儀の模様もじっくりと描かれており、今回公開された本編映像には厳かな葬儀の様子と、複雑な表情を浮かべる皇室の面々、そして悲しみにくれる大衆の姿が次々と切り取られていきます。特徴的なダイアナの首の傾きを思い起こさせるウィリアム王子の悲しみをこらえながらも、懸命に自我を保とうとする姿、王室の威厳を示す、感情を読み取らせないエリザベス女王の凛とした佇まい、まるで自身の家族を亡くしたかのように嘆き悲しむ大衆の様子など、生々しく当時の様子を伝えています。
なお、本ドキュメンタリーとあわせて、ダイアナ元皇太子妃に迫る映画として『スペンサー ダイアナの決意』も公開。
クリステン・スチュワート がダイアナ元英皇太子妃を演じて第94回アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされるなど話題を呼んでいる本作は、10月14日(金)に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショーとなります。
[コメント] 世界中を虜にした美しい「おとぎ話」のお姫様は、確かに「最後まで仲良く暮らしましたとさ」のハッピーエンドは迎えられませんでしたが、自らの死の直前まで「自分らしくありたい」と闘った一人の不屈の女性であったことに、この映画で初めて気がつき、胸をうたれました。 ――安藤優子(キャスター / ジャーナリスト) 憂いを帯びた青い瞳ちょっと上目遣いで…… 僕はずっとダイアナのファンでした彼女が国王の妻になりやがて国王の母になるのを目撃したかった。 ――久米宏(フリーアナウンサー) 25年前、悲劇のニュースを伝え続けた私に、今ダイアナが見せてくれるもの。 それは、人々の遠慮のない視線の先で一歩も退くことなく、再生と自立への冒険に挑んだ一人の女性の物語。 アーカイブのみで構成された映像の臨場感が圧倒的。 ――小宮悦子(キャスター・インタビュアー) ダイアナは間違いなく世界で最も輝く瞳を持つプリンセス。でもなぜどんなときも輝いていたの?その答えを映画は教えてくれました。それは暗く険しい人生を照らすただ一つの灯だったと。今も消えない瞳の輝きこそが真実。 ――近藤サト(フリーアナウンサー) 金魚鉢にいたダイアナ妃を長年覗いた私たち。 素敵な女性だったダイアナを懐かしく思う一方、公共されたプライベートを楽しむ私たちも学ぶ事があるか。 「プリンセス」を観た後も考えさせられる。 ――デーブ・スペクター(放送プロデューサー) 何故事故は起きたのか?25年前、パリの事故現場でリポートをしながらの私の問いは今も続いている。映像に残るダイアナさんの少し悲しげな、或いは虚ろな、或いは懸命な表情。私はその瞳といつしか対話していた。 ――平野早苗(フリーアナウンサー・リポーター) VIDEO
©Kent Gavin