10月6日(木)から9日(日)の4日間にわたり、第45回口笛世界大会(The World Whistlers Convention 2022、主催: ジャパン・ウィスリング・コンフェデレーション)が、神奈川・川崎市国際交流センターで開催されます。隔年で開催されるこの大会は、前回は2020年4月に予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大で中止となったため、4年ぶりの開催となります。
1970年代から続くこの歴史ある口笛コンクールは、2013年まではアメリカで開催。以降は日本に舞台を移し、世界各国からプロ・アマチュア合わせて100名以上が参加するイベントに成長。参加者は、成人・シニア・ティーン・チャイルドの年齢別部門に加え、「弾き吹き」(自己伴奏)と「アライドアーツ」(口笛以外の音楽・芸術とのコラボレーション)の各部門で自由曲を演奏し、演奏技術や音楽性、創造性を競います。特に日本は、2007年以来、ほぼ毎年チャンピオンを輩出する強豪国であり、今回も日本から優勝者が出るか?に注目が集まっています。
大会に先立ち、6日(木)の夜には、オープニング・コンサート〈Whistling Connections - 世界を繋ぐ口笛の音(ね)〉を開催。
分山貴美子、青柳呂武(ろむ)、YOKOら日本在住の歴代チャンピオンと、海外での国際大会の主宰者・審査員が生演奏および海外からの動画出演で一堂に会し、世界最高峰の口笛演奏を一度に存分に楽しむことができる内容になりました。
また、7日(金)夜は「口笛シンポジウム」を開催。TBS系『マツコの知らない世界』への出演で一躍有名となった東京藝大卒の口笛奏者・青柳呂武や、口笛奏者兼音楽プロデューサー・口笛太郎の他、スペイン・カナリア諸島の指笛言語「シルボ」の専門家や、スロベニアの現代アーティストなどが遠隔で登壇し、口笛に関する多角的な講演を日英2言語で行なう予定です。
なお、今回は初の試みとして、オープニング・コンサートとシンポジウムは、オンライン視聴が可能となりました。プロの口笛奏者によるイベントなどは大都市圏に集中しており、他地域にお住まいの方をはじめ、これまでプロの口笛に触れる機会のなかった方々も、自宅で簡単にコンサートの模様を存分に楽しむことができます。
オンライン口笛世界大会Global Whistling Championshipの主宰者・武田裕煕(ゆうき)は、「ミュージシャンとして世に認められた演奏家らによる、本物の口笛演奏に生で触れるまたとない機会。口笛愛好家たちは世界のトップ奏者たちの技術を目の当たりにできるし、初めて聴く人にとっても鼻歌気分の口笛のイメージが一気に塗り替わる。普段聞くのとは異なる刺激的な音楽体験になるでしょう」とコメントしており、10月の連休中に開催されるこの大会から目が話せないと語ります。
7日(金)・8日(土)のコンクール予選と9日(日)のコンクール本選は予約不要・入場無料。オープニング・コンサートは予約料金2,500円(当日 3,000円)、シンポジウムは1,000円で入場できます(いずれも当日支払い)。なお、コンサートとシンポジウムはオンラインでのライヴ配信も予定されています。