今年4月に製作決定を発表した、実話を基に認知症ご本人と家族の9年間の軌跡を描く映画『オレンジ・ランプ』の主要キャストが、9月21日(水)の“世界アルツハイマーデー”を前に公開されています。
認知症と診断されながらも、夫婦で如何に、前向きに生きていくのかを描く本作は、2017年に公開し、2022年の現在も各地で上映され続け、観客動員人数13万人を突破した『ケアニン〜あなたで良かった〜』をはじめ、『ピア〜まちをつなぐもの〜』、『ケアニン〜こころに咲く花〜』とやさしい眼差しで認知症・介護の世界を描き続ける製作陣の最新作。監督は、『
村の写真集』『
しあわせのかおり』などを手掛けた
三原光尋。企画協力は、実際39歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断されながらも、自らの経験を語る講演などで活躍している丹野智文。
そして、この度主要キャストが公開。只野晃一の妻・只野真央を演じるのはブルーリボン賞最優秀主演女優賞を受賞した『
くちづけ』や『サバカンSABAKAN』など、映画・ドラマ・舞台などで幅広く活躍する
貫地谷しほり。そして、若年性アルツハイマー型認知症と診断された夫・只野晃一は、NHK連続テレビ小説『
ごちそうさん』で注目され、現在放映中のドラマ『純愛ディソナンス』など出演作が相次ぐ
和田正人が演じ、実話を基に認知症ご本人と家族の9年間の軌跡をたどる、希望と再生の物語が完成しました。
[コメント]今回、私のことが映画になるのは嬉しさと恥ずかしさが入り混じった気持ちです。
私の役を和田正人さん、そして妻の役の貫地谷しほりさん、2人とも優しい雰囲気で聞いた時にはよかったと思いました。
この映画をとおして、認知症と診断されてからの葛藤や周りの人達の関わりから認知症と診断されても笑顔で前向きに過ごす事が出来ることを知ってもらえると思います。なぜ、9年経っても笑顔で認知症の啓発活動ができているのか、これから認知症の人に接するヒントになると思います。
ぜひ、多くの人達に見てもらいたい映画です。――丹野智文©2022 『オレンジ・ランプ』製作委員会