11月に来日リサイタルを予定しているピアニストの
内田光子が、テノール歌手の
マーク・パドモアと録音した歌曲アルバム『ベートーヴェン:遥かなる恋人に/シューベルト:白鳥の歌』を11月9日(水)に日本先行発売。
このアルバムは、2022年5月に2人がアーティスト・イン・レジデンスを務めるロンドンのウィグモア・ホールにてレコーディングされたもので、「ベートーヴェン:歌曲〈遥かなる恋人に〉」と「シューベルト:歌曲〈白鳥の歌〉」の2曲を収録。内田光子にとって、第59回グラミー賞「最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)」を受賞した
ドロテア・レシュマンとの歌曲アルバム以来、7年ぶりの歌曲アルバムとなります。パドモアと内田光子はリサイタルでこのプログラムを披露しており、ニューヨーク・カーネギーホールでの公演を米紙『ニューヨークタイムズ』は「内田光子とパドモアは、知恵と感性の塊であり、まさに対等なパートナーである。終始、ひとつの楽器のように振る舞い、ほとんど合図をせずとも徹底したビジョンを共有していた」と評しました。
内田光子は11月に来日し、パドモアとのリサイタル・ツアーだけでなく、指揮者
アンドリス・ネルソンス率いる
ボストン交響楽団の「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番〈皇帝〉」の公演も行う予定。今回の来日について内田光子は「親愛なる友人であり、音楽的パートナーであるマーク・パドモアと再び日本に来ることができ、とても嬉しく思っています。そして、長年の繋がりがあるボストン交響楽団とアンドリス・ネルソンスと共演できるのは、この上ない喜びです」とコメントを寄せています。
Photo by Justin Pumfrey