2021年のメニューイン国際コンクールで第1位を獲得した19歳のヴァイオリニスト、マリア・ドゥエニャス(María Dueñas)がドイツ・グラモフォン(DG)と専属契約。デビュー・シングル「フォーレ:夢のあとに」がミュージック・ビデオとあわせて公開中です。
ドゥエニャスはスペイン出身。2018年にウラディーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクール、2021年にゲッティング・トゥ・カーネギー・コンクール、ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝するなど、多くの世界的コンクールで成功を収め、若手ヴァイオリニストの登竜門とも言われるユーディ・メニューイン国際コンクールで1位と聴衆賞を獲得したことで注目されました。以来、
グスターボ・ドゥダメル率いる
ロサンゼルス・フィルハーモニックなど各地のオーケストラのソリストとして活躍しています。
今回の契約に際し、DG社長のDr.クレメンス・トラウトマンは「マリアとのコラボレーションを大変うれしく思っています。彼女は表現力豊かなヴァイオリニストで、その卓越した技術力は、音質に対する感受性と新鮮な音楽体験に対する熱意が感じられます。彼女の創造性は、自作曲、話題の世界初演にまで及んでいるのが魅力的です。このような才能は、おそらく一世代に一度しか生まれないでしょう」とコメントしています。
ドゥエニャスはDGでのデビュー・アルバムとして、マンフレート・ホーネック指揮ウィーン交響楽団とのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲の録音を予定しており、作曲を趣味とするドゥエニャスは、この協奏曲のためにみずからカデンツァを書き下ろしました。「母が持っていたミルシテインとオイストラフのDGレコードを聴いて育った私にとって、DGは、一言で表すと“素晴らしい音楽”です。私自身もこのレーベルの一員になることになり、そして、もっとも偉大なヴァイオリン協奏曲の一つを録音する機会をいただいたことに感激しています。素晴らしいウィーン交響楽団と指揮者マンフレット・ホーネックとの共演は、本当に夢のようです」とドゥエニャスは語っています。
Photo by Christoph Koestlin