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初期ピンク・フロイドの楽曲を披露 ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツがライヴ盤を発表

ニック・メイスン   2020/01/31掲載(Last Update:22/02/17 13:36)
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初期ピンク・フロイドの楽曲を披露 ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツがライヴ盤を発表
 ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスンがピンク・フロイドのツアー・メンバーらとともに初期ピンク・フロイドの楽曲を演奏するバンド、ニック・メイソンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツ(Nick Mason's Saucerful Of Secrets)が、2019年5月に行ったライヴの音源を収録する『Live At The Roundhouse』を4月17日(金)に発表します。リリース形態は2CD + DVD、Blu-ray、2LPの3種。国内盤の発売も予定しています。アルバム収録曲「フィアレス」と、アルバムのトレイラー映像が公開中。

 ピンク・フロイドのアルバム・タイトル『A Saucerful Of Secrets』(邦題は『神秘』)をバンド名に冠した彼らが演奏するのは、『狂気』(1973年)以前の楽曲ばかり。『Live At The Roundhouse』の収録曲のうち、これまでピンク・フロイドやメンバーのライヴ作品で聴けるのは「天の支配」「太陽讃歌」「吹けよ風、呼べよ嵐」「神秘」の4曲のみで、そのほかは「アーノルド・レイン」「星空のドライブ」「原子心母」「グリーン・イズ・ザ・カラー」、さらに当時は未発表だったシド・バレットの楽曲「ヴェジタブル・マン」などです。

 バンドのメンバーは、メイスンのほか、『鬱』ツアー以降のピンク・フロイドに参加したガイ・プラット(b)、スパンダー・バレエゲイリー・ケンプ(g)、ブロックヘッズのリー・ハリス(g)、ジ・オーブリチャード・ライトと共同作業を行ったドム・ビーケン(key)の5人。何十年もライヴで演奏されることのなかったピンク・フロイド初期の楽曲を「リハーサル室を確保して何曲かやってみて、どんな気持ちになるか様子をみないか」というメイスンのシンプルなアイディアから2018年にスタートし、同年5月20日に英ロンドンのライヴハウス「ディングウォールズ」で初のライヴを開催。この日のライヴはメイスンにとって2005年の『ライヴ8』にピンク・フロイドとして出演して以来のものでした。

 その後、2018年9月から行なわれたUK、US、EUでのツアーは全公演即日ソールドアウト。2019年4月から5月にかけて、今回ライヴ盤となった2日間のラウンドハウス公演を含む追加のUKツアーが行なわれました。ラウンドハウスは、1966年10月15日に行なわれたインターナショナル・タイムズ紙創刊記念パーティでピンク・フロイドが初めて演奏したバンドゆかりの会場でもあります。また、アルバム発売後、4月から6月にかけてUK、EUツアーが予定されています。

[コメント]
実際にプレイし始めたら、“ああ、この感触は憶えがある”と感じる瞬間があったんだ。肉体的にというより、興奮を覚えたという意味でね。一部の人にとっては“こんな曲がライヴで聞けるとは!まさか君がやるとは!”というところも魅力なんだろうね。それにシドと彼の作品に対する人々の愛着は絶大なものがあるしね。また、自由に曲をプレイして、実験的なことにトライをしていることへも興味が集まっている。大切なことだと思うよ。今、目にするものからはそういう要素が事実上欠けているからね。そういうものを受け入れてくれるオーディエンスと関りを持つことができるのがとても嬉しいんだ。
――ニック・メイスン

Photo by Will Ireland





ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツ
www.thesaucerfulofsecrets.com
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