2013年から2014年にかけて、398日間にわたってIS(イスラム国)の人質となり、奇跡的に生還したデンマーク人写真家ダニエル・リューが体験した地獄と、不可能に挑んだ家族の398日間を追った衝撃の実話がついに映画化、邦題を「ある人質 生還までの398日」とし、2021年2月19日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、東京・角川シネマ有楽町ほかにて全国ロードショー。日本版ポスター・ヴィジュアルが公開されています。
本作の原作はジャーナリストのプク・ダムスゴーが書き上げた「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還」(光文社新書刊)。監督は『
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の
ニールス・アルデン・オプレヴ。共同監督は『
幸せになるためのイタリア語講座』の俳優で本作にも出演しているアナス・W・ベアテルセン。脚本は『
ダークタワー』のアナス・トマス・イェンセンが担当し、主人公の過酷な体験を緊張感あふれる演出と圧倒的なリアリティをもって描きだします。また息子の救出を決して諦めなかった家族の奔走はスリリングかつ感動的で、知られざる人質救出の専門家の活躍ぶりも見逃せません。主演は2017年〈ベルリン国際映画祭〉シューティング・スター賞を受賞したデンマークを代表する実力派エスベン・スメドで、ダニエルという難役を見事に演じ切っています。
公開となったポスター・ヴィジュアルには、オレンジ色の囚人服姿で必死の形相のダニエル、そしてその背後には銃をかまえたISの戦闘員の不気味な姿が。“生きていて!”というコピーが家族の切なる願いを代弁します。当時、日本人やアメリカ人ジャーナリストなどがシリアでISの人質になり、“ジハーディ・ジョン”と名乗る男らによって殺害された事件はまだ我々の記憶にも新しいでしょう。先日この事件の容疑者であるIS戦闘員がアメリカで起訴され、改めて注目される中、ISの真実を初めて内側から本格的に描いた映画としても必見の一作が日本公開されます。
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