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アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス待望の新譜は『ワルツの革命』

ニコラウス・アーノンクール   2012/03/02 16:09掲載
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 巨匠ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)待望のニュー・アルバム『ワルツの革命〜モーツァルト、ランナー&ヨハン・シュトラウス1世:ダンス、ワルツ&ポルカ集』(SICC-1535〜6 税込3,000円)が3月21日にリリースされます。

 ヨハン・シュトラウス2世によって19世紀後半のウィーンで完成を見たワルツの源流をたどるという、アーノンクールらしい企画の2枚組。「ニューイヤー・コンサートの起源はモーツァルトだ!」と言わんばかりに、ディスク1ではモーツァルトの舞曲が最初に取り上げられ、それにヨハン・シュトラウス1世の作品が続きます。ディスク2では、“ワルツの始祖”とも称されるヨーゼフ・ランナーの作品を。アーノンクールがこれまでウィーン・フィルベルリン・フィルコンセルトヘボウなどと手がけてきたシュトラウス一家の録音からも想像できるように、聴き慣れた甘いワルツや軽妙なポルカの常識を打ち破る革新的な演奏解釈によって、ワルツの意外な側面が浮き彫りにされます。

 オリジナル楽器によるオーケストラ、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによるオーセンティックなワルツとポルカ演奏。実演ではベートーヴェンまで取り上げているコンツェントゥス・ムジクスですが、いきなり時代が飛んで19世紀のオーケストラ曲を手がけているというのも大きなポイントです。

 ニューイヤー・コンサートの定番「ラデツキー行進曲」は、通常の版ではなく初稿版で演奏されています。これはアーノンクールが出演した2001年のニューイヤー・コンサート冒頭で披露し、聴衆を驚かせた作品でもありました。

 モーツァルトの「6つのドイツ舞曲」K.571 第6番は、アーノンクール最後の日本公演の最終日にアンコールで演奏され、強い印象を残した曲です。


※3月21日発売
ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
『ワルツの革命〜モーツァルト、ランナー&ヨハン・シュトラウス1世:ダンス、ワルツ&ポルカ集』
(SICC-1535〜6 税込3,000円)

[収録曲]
<ディスク1>
01. コントルダンスK.603〜第1曲(モーツァルト)
02. 5つのコントルダンスK.609〜第1曲ハ長調(モーツァルト)
03. 5つのコントルダンスK.609〜第4曲ハ長調(モーツァルト)
04. 6つのドイツ舞曲K.571(モーツァルト)
05. ラデツキー行進曲(初稿)(J.シュトラウス1世)
06. ケッテンブリュッケ・ワルツ第1番op.4(J.シュトラウス1世)
07. 羊飼いのカドリーユop.217(J.シュトラウス1世)
08. 「パリの謝肉祭」ギャロップop.100(J.シュトラウス1世)
09. パガニーニ風ワルツop.11(J.シュトラウス1世)
<ディスク2>
01. サヴェリオ・メルカダンテによるパ・ド・ヌフ(J.ランナー)
02. 憧れのマズルカop.89(J.ランナー)
03. ハンス・イェーゲル・ポルカop.194(J.ランナー)
04. マラプー・ギャロップop.148a(J.ランナー)
05. ワルツ「魔女のダンス」op.203(J.ランナー)
06. バレエ「コルソ・ドナーティ」〜行進曲(J.ランナー)
07. チェリート・ポルカop.189(J.ランナー)
08. 狩りのギャロップop.82(J.ランナー)
09. ワルツ「シェーンブルンの人々」op.200(J.ランナー)
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