今年でバンド生活25周年となる
人間椅子のニュー・アルバム
『無頼豊饒』が6月25日(水)に発売。本作より、先日抽選で選ばれたファンクラブの会員がオーディエンスとなって、都内のライヴハウスで収録された「なまはげ」のミュージック・ビデオが公開されました! なお、人間椅子としては、「品川心中」(アルバム『瘋痴狂』[2006年]収録)以来のMVです!
ヘヴィでハードなリフが繰り返される「なまはげ」、iTunesでは先行配信がスタートしていますので、お忘れなく。
また、6月17日(火)に発売される『ヘドバン』Vol.4では、人間椅子メンバーの和嶋慎治(g, vo)の連載コラムがスタート。ちなみに“キャンプ”が趣味ということもあり、テーマは「孤独の野営 / 一人キャンプ」! 音楽活動とはまた違う彼の一面が見れるはず。同号には、「人間椅子の70年代ハードロックのススメ」として、メンバー全員がお気に入りの70年代ハードロック名盤を挙げてのインタビューも掲載されます。
■和嶋慎治による『無頼豊饒』コンセプト
――人間椅子、バンド生活二十五年記念盤――
人は何者でもない。無限の可能性を秘めた、一個の自由な存在だ。
人生の目的が物品、安定を求めることのみとするならば、それは悲しいことでしょう。手に入れられるだけのものは手に入れるかもしれませんが、それ以上の広がりは望むべくもなく、ひいては自己の限定につながっていくでしょう。そして人は優しさを失っていきます。
およそ人は何者でもありません。(名前、社会的役割は便宜上のものにすぎないということ)そのことに気がつきさえすれば、すなわち自由な精神でありさえすれば、思いもよらない豊かな状態に人は進めるのではないでしょうか。なぜなら自由とは、無限の可能性のことだからです。
ひるがえって、この度人間椅子はバンド生活二十五年となります。ここまでやってこれたのは皆様のお陰、そして自分たちがピュアで自由なハートを持ち続けたからこそと思っています。お陰さまで人間椅子は昨今、以前よりよい環境で活動をさせてもらっています。自分たちに照らし合わせても、自由であれば豊かになれる、と痛感している次第です。
アルバムタイトル「無頼豊饒」とは、無頼→自由のロック的表現、豊饒→状態の豊かさと受け取っていただければ幸いです。
アルバムジャケットは、浮世絵風(役者絵)です。先年オズフェストに出演して、より日本のロックバンドであるとの当人たちの意識が高まったこともあり、ジャパニーズのポップさを表してみました。
「無頼豊饒」、これからの人間椅子につながるアルバムが出来たと思っています。