今年でバンド生活25周年の
人間椅子。6月にリリースしたアルバム
『無頼豊饒』も絶好調、9月20日(土)には初の東京・恵比寿リキッドルームでツアー・ファイナルを迎えた彼らより、来年の1月24日(土)に渋谷公会堂で25周年記念ワンマン・ライヴ〈苦しみも喜びも夢なればこそ「現世は夢〜バンド生活二十五年〜」〉を開催することが発表。また12月3日(水)には、2枚組ベスト盤『現世は夢』とバンド・スコアがリリースされます。
なお、渋公でのライヴは、1991年4月の〈人間椅子 桜前線ツアー −桜の森の満開の下−〉以来2度目(23年ぶり)、バンドスコアはプレミア商品となっていて高額で取り引きされている『人間失格』(1990年発売)以来2冊目とか。
恵比寿リキッドルームでのツアー・ファイナル、観客がびっしり入った光景を見てメンバーの和嶋慎治(vo, g)は、「ソールドアウトですよ。びっくりですよ。まさにオヤジ再デビューですよ」と言えば、鈴木研一(b)は「25周年のお祝いだから駆けつけてくれたわけですよね? 26、27周年はこんなには人、来てくれないよ」と笑わせつつ、新旧取り混ぜたセットリストで存分に会場を盛り上げる。アンコールでは、誕生日を迎えたナカジマノブ(ds)を祝うべくケーキが舞台に登場。メンバーからのプレゼントを渡されたナカジマは驚きつつも、満面の笑みで応えていました。
12月12日(金)には、京都・磔磔で
怒髪天の企画イベント〈響都ノ宴〉に出演する人間椅子、25周年のアニバーサリー・イヤーはまだまだ続きます。
Photo: KASSAI(3PO DESIGN WORKSHOP)[和嶋慎治]前回渋公に出たのは、20数年前だったでしょうか。
ゲストの方を呼んだり、様々な趣向を凝らしたように記憶しています。
(ゲスト出演があったのは他のライブだったかな……でも演出は凝っていたはず。満員とはいかなかったと思います)
そんな渋公に戻るまでに20年掛かりました。
今回は一歩一歩踏みしめてたどり着いた観があるだけに、喜びもひとしお、感無量です。
皆さんと喜びを分かち合いつつ、現在の人間椅子を楽しんでもらえたらと思っています。