NHKでは東日本大震災から10年となる2020年度、「あの日、そして明日へ」をキャッチフレーズに、関連の番組、イベント、ネットでの展開をしていきます。
その一環として、仙台放送局の「震災伝承プロジェクト」では「#そういえば・・・あの日、何をしていましたか?」と題し、多くの方が2011年3月11日の“あの日”の出来事を思い返すことで、震災のキオクの風化を防ぎ、次の世代に渡していくことを目指します。
特設サイト・SNSに寄せられる「#そういえば・・・」のエピソードをwebや番組に展開するとともに、外部団体との連携も見据えた活動に取り組んでいきます。プロジェクトには、東北ゆかりの著名な方に参加いただきます。第1弾として、連続テレビ小説『
あまちゃん』に出演した“のん”をイメージ・キャラクターに起用します。
[コメント]あの日、私は東京にいて駅から自宅へ歩いて帰る途中でした。本当に今まで体験したことのないぐらいの揺れで、いったい何が起きてるんだってパニックでした。揺れが収まってから家に帰ってテレビをつけたら、東北が大変なことになっていて、絶句しました。
あの日以来、私の中では家族への接し方がすごく変わったかなと思います。自分から積極的に連絡をたくさん取るようにして、家族とのつながりを大事にするようになりました。
東北は私にとって本当に大切な町で、第二の故郷のように思っています。
「この世界の片隅に」という映画で学んだことなんですけど、“ちょっとでも笑顔になれる、笑えると力が湧いてきて明日が見えてくる”。その明日のために、ちょっとの笑顔を私も届けられたらなと思っています。――のん