東京都交響楽団(都響)が、2015年4月より同団の音楽監督を務める指揮者、
大野和士の任期を2023年3月まで延長することを発表しています。
大野は、自身のプロ・デビューとなった1984年3月の都響との初共演以来、都響指揮者(1990〜92年)を経て、2015年4月から5年間の契約で音楽監督に就任。都響の重要なレパートリーのひとつである
マーラーを軸に、古典派から現代まで多彩な演目で評価されているほか、創立50周年を迎えた2015年に行なわれたヨーロッパ・ツアーを成功に導きました。さらに、都内の小中学校や高校を訪問して開く特別授業“マエストロ・ビジット”などのアウトリーチ活動や、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県での小中学生のための演奏会、そして〈障害者のためのふれあいコンサート〉などにも力を注いでいます。
大野の任期延長により、都響は、〈東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会〉に向けた文化的アクションの拡充と、楽団の芸術性のさらなる向上と飛躍を図ります。任期延長に関して、大野は「都響の音楽監督として、2023年まで3年間の任期延長となり、改めて責任の大きさを感じております。今後も皆様方に、都響と私の固い結びつきに基づいて、よりいっそう多彩なプログラムをお届けするとともに、オーケストラが世界的にその名をより広めるための努力を重ねて参りたいと思っております。引き続き、都響との演奏にご期待ください」とメッセージを寄せています。
©Herbie Yamaguchi