オスカー・ピーターソン 2003/11/06掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
1925年に生まれて、半世紀以上も“鍵盤の帝王”として君臨する
オスカー・ピーターソン。最近、来日公演を行って元気な姿を見せてくれたのも記憶に新しい所です。山のような巨体から軽々と繰り出される、一世一代の超絶テクニック。その中から溢れ出るユニークな人間味・・・。 特に
エド・シグペン、
レイ・ブラウンとのトリオによる録音はジャズ史に燦然と輝く前人未到の境地なわけで、そのオスカー・ピーターソン・トリオによる『プリーズ・リクエスト』『ナイト・トレイン』など名盤ひしめくVERVE時代に人気が集中しますが、忘れてはいけないのはドイツの名レーベルMPS時代の作品!(て言うかピーターソンはいつの時代も素晴らしいのだけど。)社長のブルナー・シュワーと意気投合したピーターソンの、もう1つの黄金期です。
最近はお洒落に敏感な若い子に人気の“カフェ〜”系コンピでもMPSの音源集が何枚か発売されて、MPS産のジャズが緩く聴かれているようですが、そもそもブルナー・シュワーの録音技術が売りのMPSだもの、その録音の良さを最大限に生かさねば!と言うわけで、ピーターソンのMPS時代の名盤が一挙SACDで発売される事になりました! まずは12月17日、手始めに下記の6タイトル同時発売されます。今さらながら、どれも馴染み深い名盤です。2004年にはあと8タイトルがリリースされるようなので、こちらも楽しみです!
『アクション』(UCGU-7017 \3,360(税込))(写真)
MPSの第一弾作。名盤『プリーズ・リクエスト』の5ヶ月前に、お馴染みのトリオで録音された作品。
『ガール・トーク』(UCGU-7018 \3,360(税込))
盟友レイ・ブラウンとの再会セッションも含めた豪華な作品。人気が高い。
『オスカー・ピーターソンの世界』(UCGU-7019 \3,360(税込))
サム・ジョーンズと
ボビー・ダーハムによるトリオの黄金期を記録した、間違い無く傑作の部類に入る作品。グルーヴィーな印象。
『ソロ!!』(UCGU-7020 \3,360(税込))
MPSの社長、ブルナー・シュワー宅で録音したソロ・アルバム。ピーターソン自身も最高点をつけた名演。切ない。
『メロウ・ムード』(UCGU-7021 \3,360(税込))
タイトルのイメージそのままの美しい作品。「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」など、馴染み深いスタンダードが印象的な1枚。
『トラヴェリン・オン』(UCGU-7022 \3,360(税込))
こちらも『メロウ・ムード』と同時期のリラックスしたスタンダード集。