大滝詠一が1981年3月21日に発表したアルバム『A LONG VACATION』の発売40周年を記念して3月21日(日)にリリースされる『
A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』。発売にあわせた「ロンバケ・コラボポスター企画」の第3弾として、漫画家 / イラストレーター、
江口寿史とのコラボが実現しています。
通称“ロンバケ”と呼称される『A LONG VACATION』は、2020年までに累計200万枚以上のセールスを記録、音専誌『レコード・コレクターズ』2010年9月号の特集「日本のロック・アルバム・ベスト100(1980年代編)」では第1位に選ばれるなど、日本の音楽シーンに燦然と輝く金字塔。本作の発売40周年を記念して、4人のイラストレーター / 漫画家が、「ロンバケ」ジャケットをモチーフに描いたイラストによるコラボレーション・ポスターを作成する「ロンバケ・コラボポスター企画」が始動しています。
同企画の第1弾はイラストレーターの本秀康、第2弾は漫画家の
久米田康治とのコラボレーションが実現。そして今回の第3弾は、世界的にも人気の高い日本を代表する漫画家 / イラストレーター、江口寿史が登場。長年、江口が大滝詠一作品のファンだったことから成立した夢のコラボレーションで、江口寿史の独自の美しい画風に「ロンバケ」ジャケットが一体となった、“夏の香り”を感じる素晴らしいコラボレーション・ポスターに仕上がっています。
本ポスターは、全国CDショップ店頭のほか、大滝詠一オフィシャル・サイト、SONY MUSIC公式SNSなどで紹介されます。また3月には「ロンバケ・コラボポスター企画」最後の作品が公開され、合計4名の方によるロンバケ・コラボポスターのデザインがオールラインナップされます。
[コメント]25歳になろうとしていた1981年の春に出た『A LONG VACATION』。
買ったその日から、本当に毎日毎日ぼくはこのレコードを聴いていました。人生であんなにターンテーブルに乗せたレコードはないかも。毎週毎週〆切りに追われながらギャグ漫画をひねり出す日々のオアシスでした。
南の島の白くて細い道を歩いて行くと目の前にサンゴ礁の海が広がる、あの時間と空気の流れを、今回のトリビュートイラストでは、閉じ込めたいと思いました。その恋にも似たときめきはまさに『A LONG VACATION』の持つ空気感そのものだからです。
絵の大部分があらかた出来上がって、最後に残ったのが彼女が手にもつレコードでした。この絵の全制作時間の半分か、もしかするとそれ以上は実は、レコードジャケットそのものにかかりました(笑)。一見スキャンして貼り付けただけに見えるかもしれませんが、パソコン内でいちから描いたものです。絵の全体で見ると小さいですが、そこはパソコンですのでいくらでも拡大できます。模写してみると永井博さんの絵は非常に論理的で明解な手法で描かれているのがわかります。永井さんが描く手順通りに描いていくのは楽しかったですが、手にして以来何度も眺めたこの絵を、40年経って模写しているのが不思議な気もしました。――江口寿史