“ピアニストによる、ピアニストのためのレーベル”をコンセプトに、ピアニストの
内藤晃が2020年に設立したレーベル「sonorité」からの第1弾リリースとして、1991年生まれのピアニスト
大内暢仁のデビュー・アルバム『Rebirth』が2月5日に先行配信されました。3月5日(金)には
CDが発売されます。
収録曲はYouTubeで演奏映像が公開されている「ロワイエ:スキタイ人の行進」のほか、パッヘルベルの「前奏曲」と「シャコンヌ」、「ブクステフーデ:アリア ラ・カプリチョーザ」など。チェンバロやオルガンでの演奏こそが正統とみなされ、これまでモダン・ピアノでの演奏機会が少なかったこれらの作品をあえてセレクトし、ピアノ演奏のレパートリー拡大の可能性を追究しています。歴史的背景や演奏技法への緻密な解釈を行う一方、大内は「単純にピアノの音でのブクステフーデが好き」とも語っています。
ルネサンス / バロック時代の音楽史を専門的に学び、同時代の哲学や科学、数秘術にも強い関心を寄せる大内は、それらの知見を武器に、この時代の音楽をモダン・ピアノで発信する音楽活動に情熱を注いできました。そんな大内の演奏を偶然耳にし、その「生き生きとして噛み応えのあるオーセンティックな演奏」に共鳴した内藤は、アルバムを作りたいという彼の願いに応えるべくみずからプロデュースを決意。楽器はタカギクラヴィア(高木裕)が所蔵するバロック音楽にうってつけの名器ニューヨーク・スタインウェイDです。レコーディング・エンジニアは内藤がこよなく尊敬する北見弦一と、大内の個性を最大限に発揮できる環境を整え、2020年9月に埼玉・三芳のコピスみよしでレコーディングを行ないました。