独ベルリン在住のマーカス・ポップによる電子音響プロジェクト、
オヴァル(OVAL)が、ニュー・アルバム『ROMANTIQ』を5月12日(金)に発表します。オヴァルがアルバムを発表するのは、俳優ヴラトゥカ・アレックとのアート・プロジェクト作品『OVIDONO』(2021年)を挟み、単独制作のオリジナル作品としては2020年の『
SCIS』以来3年ぶり。
マーカス・ポップは、2021年9月、独フランクフルトに開館したドイツ・ロマン派博物館(Deutsches Romantik-Museum)のグランド・オープニングのために、ベルリンのデジタル・アーティストで、『OVIDONO』のアルバム・カヴァーも手がけたロバート・サイデルとコラボレーション。このコラボをきっかけにアルバムの制作が始まりました。
フォークトロニカ、ポスト・クラシカルといった既存のカテゴライズには収まりきらない、2010年の2枚組の大作『
O』以降、職人芸のように磨き上げた、生楽器(オーガニック)とエレクトロニクス(デジタル)の境界線を曖昧にした独自なサウンドをさらに進化させ、従来の音楽家的とも言えるコンポーザー、メロディ・メイカーとしての才能が一気に開花したかのような、オヴァル流のロマンティックな音楽を作り上げています。
『ROMANTIQ』は、2022年に創立30周年を迎えた米シカゴの老舗インディ・レーベル「Thrill Jockey」からワールドワイド・リリースされますが、こちらがRashad Beckerによるマスタリング音源を使用しているのに対して、日本盤CDにはマーカス・ポップ本人によるマスタリング音源を収録。ジャケットもThrill Jockey盤とは異なる、ポップとサイデルのお気に入りの画像をメインに使用した日本盤CDのみのデザインです。さらに、日本盤CDにはボーナス・トラック2曲を追加収録しています。